目が覚めると、そこは私の家のベッド。





な、なにがあったんだ、私。







確か、山木くんと帰る事になって、





んで、なんか車にぶつかりそうになって、そしたら山木くんが私を抱き寄せて…






「ぅわぁあ!!」






な、なな、なっ!





最悪!私、山木くんとハグしちゃった!






きっとその後私、気失ったんだよ、多分。







あぁぁ、なんてこった。






ど、どどどっどうしよう。







バンっ!






「まり!あんた起きたんなら声くらいかけなさいよ!」





勢いよく開けられた扉の先にはお母さんが立っていた。






「あんたねぇ、何があったのか知らないけど、山木くんにお礼言っときなさいよ」





「は?な、なんで山木くんの事…」





「気絶した麻里ちゃんの事、ここまで山木くんが送ってくれたんだよ」





お母さんの後ろに隠れていた岡田先生がひょこっと顔を出して言った。




あ、帰ってたんだ。


おかえりなさい。






って、そーじゃなくて!







「え、そ、そーなの?」






冷や汗ダラダラな私。






「いやぁ、それにしてもカッコ良かったわね〜」






そんな私をお構いなしに話しを進めるお母さん。








ま、まじですか。