なにか言いたそうだから
俺は彩実の口元に耳を近づけた。

殆ど息であろう声で

「ふしぎなの。夢叶がくるとすごく元気出る」

「そっか。毎日来てやるよ。ちゃんと待ってろよ」

俺は彩実のニット帽被ってる頭を撫でた。

そんな日々も終わろうとした。

2月終わる頃。

学校じゃ進路のことやらそれに向けての3年の選択授業などでバタバタしてたが

まだ特に決めてない俺は先生に説教されても決めかねてた