そしてとうとう

顔面麻痺の症状がでた

顔の左側が吊り上がった感じになった。

女の命と言ってもいいであろう髪の毛と顔が奪われたショックで

彩実は大泣きした。

家族の人も隠れて泣いてた。

俺は気丈に彩実を抱き締めて

「大丈夫だ。俺が側にいる」
としか言えなかった。

今まで守ってもらった分今度は俺が彩実を守らなきゃ

きっと治るから。