「彩実はきっとあなたに弱い部分見せたくないと思ったのね

学校にもホントのコト言わないで
風邪こじらせて入院とかにしてって言われてね。

でもずっとそうするわけにはいかないから
学校にはいずれ話すつもりよ」

「そう…だったんですか。」

「今日は彩実いくらか落ち着いてるの。会ってあげて」

「いえ、俺はもう…」

昨日の事があって会いづらい俺はハッキリ返事できなかった。

「お願い。彩実も元気出ると思うから」

彩実のお母さんに頼まれて重い足を病室に進めて
彩実のお母さんがドアをノックした。