なんだかんだグダグタ皆で喋ってたらもう夜の9時だった。
そろそろ帰ろうかなって思ってそれを伝えたら智史が送ってくれる事になった。


智史の家からあたしの家まではバイクで10分くらいのところにあった。







あっとゆー間に私の家の前まで着き少し話をして家に入ろうとした時、智史に抱き締められた。



智史「なぁ、俺ら付き合わねぇ?俺お前の事好きなんだ。絶対幸せにするから。」



私はビックリして少し固まった。



智史「ダメ、、、?」


と声をかけられて我に返った。



私「ううん、ビックリしちゃって!
あたしも、、智史の事好きっ。付き合いたい、、、。」



と恥ずかしそうに言うと、智史はほんとに嬉しそうな顔で、
智史「よかったぁーー!めっちゃ緊張した!これで今からお前は俺の女。」



そう言って初めて智史とキスをしたんだ。





それからの私は毎日浮かれ気分だった。
ほんとに嬉しくて幸せでこのまま智史と結婚するのかなーなんて事も考えてたくらいだ笑



でもその幸せは長くは続かなかった、、、。




智史と付き合って、色んな所へ連れてってもらった。
お誕生日もサプライズしてくれたり、初めて彼氏と過ごすクリスマスも初めてのお泊まりも全部が楽しくて幸せだった。
ほんとに愛してた、、、





付き合って2年が経つ頃、私は進路で悩んでいた。
智史と付き合ってから割と真面目になりエレクトーンも復活していた私は音楽の道に進みたいと担任に話した。


すると担任はお前から音楽取ったら何も残らないもんな、そー笑って音大への推薦を貰った。



昔から習ってるエレクトーンの先生も音楽に行くと言ったら喜んでくれて、音大の先生を紹介してもらった。


その先生はあたしの先生の元教え子らしく、とても優しい男の先生で是非うちの大学に来て欲しいとの事だった。
コンクールで審査員を務めてたその先生は昔から私の事を知ってくれていたみたいだった。



そんな好意もあり、私は音大受験に向けて勉強を始めた。




毎日のレッスン、帰ってからは楽譜の勉強。


少しブランクがあった私にはなかなか大変で、智史と合う時間もだんだんと減って行ったんだ。。。





受験の2ヶ月前。


私は智史に振られた。


理由は、他に好きな子が出来てしまったらしい。
なんとなくわかってた。
だんだん冷たくなっていく智史、周りからも浮気してるなんて話も聞いていたから覚悟は出来てた。



それでもほんとに好きで離れたくなくて、他の子に気持ちが向いてる智史に気付かないフリをしてたんだ。。。




でもとうとう言われた。

泣きじゃくって何も言えなかった。
でも原因は智史の事を放置してた私にもあった、、、。

ほんとに好きだったから別れたくなかった。
でも好きな人が出来たなんて言われたら、私には何も言えなかったんだ。。。




付き合って2年。

大好きだった智史と離れた。







それからの私は必死にレッスンと勉強をした。







そのおかげもあってか、割とすんなり合格し晴れて音大生となった。