《進学校と新しい出逢い》



不安な気持ちをたくさん抱えて、
新しい中学のオリエンテーションに向かう。

私が行く私立中学は入学式の前にみんなと仲良くなりましょうって感じで一泊二日のオリエンテーションがあった。



最初めちゃくちゃ人見知りする私は不安で仕方なかった。





学校に着くと大型バスが2台止まっていた。
その近くにはクラスメートになるであろう子達がたくさんいた。
私は誘導されるままバスに乗り込み、見送りに来ていた母に窓から手を振った。



緊張しながらバスに揺られていると、隣の女の子が声をかけてくれた。


「初めまして!
私ひろみ!仲良くしてね♪」

とっても気さくに話かけてくれたのは、

中村 宏美(なかむらひとみ)
ちょっとオシャレで気の強そうな女の子だった。


私「あっ、私みわ!みいって呼んでね!仲良くしてっ♪」

と笑顔で返し、
行きのバスは宏美と仲良くなれたおかげでとっても楽しかった!


宏美はすごくサバサバしてて気持ちのいい子だった。

宏美「私、小学校からここの学校なの!
中学と高校にお姉ちゃんも居て、学校の事でわからない事あったらなんでも聞いて!」

そう笑顔で言ってくれる宏美は、初めましての人達ばかりで不安でいっぱいだったあたしにはとてもありがたい存在だった。




私の受験した中学は実家から徒歩20分のところにあって、行くはずだった地元中学のすぐ近く。
初等部、中等部、高等部、大学とエスカレーター式になっている学校だ。
だからこそ小学校から上がってきた子達にはもう仲良しグループが出来てた。



そんな中、初等部から上がってきた宏美と仲良くなれた事はとっても心強かった。





オリエンテーションも無事に終わり入学式。



地元の中学じゃあり得ない様な、革靴にオシャレなブレザー、ネクタイって感じの制服に身を包み私の中学生活が始まったのだった。









学校生活が始まるにつれて、友達も増え楽しい中学生活を送っていた。