それからいつの間にか時は過ぎ、
気がついたら午後になっていた。
私は一人、屋上でお弁当箱を開ける。
こんな外見でこんなコミュ障じゃ
やっぱり友達を作るなんて
無理なのかなぁ、、
全然誰とも話せなかった。
『はぁ…』
貸切状態の屋上で、
私はため息をついてしまった。
こんなに誰も話しかけてきてくれないとは
思ってもみなかった……
ドンドンドンドン
突然、屋上の出入口のドアから
階段を登る音が聞こえてきた。
えっ、誰かきた!
ぼっちでお弁当食べてるところ見られたくない!!
慌てて隠れられそうなところを探すけど、
そんな場所どこにもない……
とりあえず走って、屋上の隅に移動した。