「ねぇ、ねぇ理貴‼

聞いてる‼?」

「おっ、おっゴメン」

こくっと首をかしげてから

「大丈夫❓

何か変だよ

顔も赤いし

体調悪いの?」



と俺の額に真っ白な手を伸ばしてくる



笑海への気持ちを気づかれたくなくてふいっと背けた

そっと笑海の顔を見るとこの世の終わりみたいな悲しい顔をしていた

この天然が‼

何だよ

しょうがねーな


 「俺は大丈夫だよ

心配してくれて…サンキュ」



照れ臭くなって俯いた

またそっと笑海の顔を見るとぱぁぁっと花が咲いたかのように明るくなっていた

「フフッ、ふはははは‼」

その代わる代わるの表情に俺は見事につぼにはまる