でも早く帰らないと不良よりも怖いお姉ちゃんに怒られるしな…。




うし、ダッシュで行こう。



そう思って外へと踏み出した私。


このまま加速…できませんでした。




「なになに、急いでるの?」

「俺らに絡まれないように走ろうとしたの?」

「俺ら怖くないし、構ってあげるよ?」




男は3人。

全員見事に金髪ツンツン頭だ。



私の腕を強く掴み、ニヤニヤしている。
キモッ。




「や、あの本気で急いでるんで」




「ちょっとだけ!ねっ?」




「困ります」