「一のその3バカっつぅのは気にくわねぇが、今は月に免じてつっかかねぇでやる。
で、一は飲む、総司はどうすんだぁ?」
お酒....か。
今はそういう気分じゃあないや。
「僕は遠慮する」
「とか言って甘味は遠慮しないんだろ?」
左之さんはニヤニヤして聞いてくるから勿論、と笑って団子に手を伸ばした。
「やぁ、皆さん。おそろいで」
いつもの様に人の良い笑みを浮かべながら今度は山南さんがやってきた。
山南さんはおぼんを持っていて、その上にはお茶の湯呑みが2つ乗っている。
「さっき皆さんを見かけたもので、きっと総司は飲まないだろうからとおちゃんを持ってきました。」
来たときからの微笑みを崩さずに僕にお茶を差し出した。
ビンゴ、でしたねと山南さんは目を細めた。
「丁度、お茶がほしいと思っていた所なんです。ありがとうございます、山南さん」
山南さんはもう一度目を細めた後反対側の左之さんの隣に座った
「おう、山南さんも団子食え。いっぱいあるぞ」
「じゃあ、いただきましょうかね」
山南さんは三色団子を手にとって口に運んだ。
しばらくすると近藤さんと土方さんも来た。
「おお、みんな勢揃いで。私たちも混ざっていいかね?」
近藤さんは手にお酒を持ち、それを少し上に上げる。
土方さんは後ろから眠そうについてきている
眠いなら来なくてもいいのに。
「おぅ。近藤さん勿論いいぜぇ。」
近藤さんは新八さんのその言葉を聞いて、頷いてから山南さんの隣に座った。
ちなみに土方さんはその隣。
僕も近藤さんの近くが良いけど土方さんが居るから遠慮しておく