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その日の夜、なんとなくフラフラと歩いていると、左之さんと新八さんと平助が縁側でお酒を飲んでいた。
「どうしたの?3人で月見??」
よっこらせ、と3人の横に腰を下ろす。
「よぉ、総司。まぁ、今日は満月だし月を肴に一杯ってのも粋ってもんだろ。」
身長が無駄にでかい左之さんが口元を緩ませながら言った
「平助のやつがよぉ、今日甘味を買ってきたもんだから丁度いいってなぁ。」
「もぉ、左之さんもしんぱっつぁんも、俺に感謝しろよー?」
筋肉が無駄にある新八さんもニカッと白い歯を見せながらお酒を一口、口に運んだ。
「へぇ、まぁ3人とも月よりも酒、なんでしょ?どうせ。」
赤い月を見上げながらそういえばまーな、なんて返事が返ってきた
3人らしいや。
「お、一じゃねぇか」
新八さんが薄暗い廊下を見ながら言った。
相変わらず一君は気配も足音もしない
「総司と3バカか....。」
呟く様に言ってから赤い月を見上げた
「一杯、俺も共にしよう」
一君は僕の隣に腰を下ろした。