これから始まる未来に期待を寄せながら
私があなたを温められるように
これからもずっと…ずっと…一緒にいるよ
私の自慢の彼
これからは2人だけのドキドキが
増えていくんだね
浮かれていた私
きっかけはささいなこと
やっぱり誰から見ても
私じゃ不釣り合いなんだ
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昨日、アランから「明日あいてる?」って言われて、アランが仕事に連れて行ってくれた。一緒にいれることが嬉しかった。だけど、惨めなだけだった。
アランの周りの人達は、フランス語がわからないと思ってるのか、「似合ってない」、「一緒にくるなんて生意気っ」「アランのそばをうろついて、邪魔」「勘違いしすぎなんじゃないの?こんな可愛くない子っ」とか口々に言ってる
どんどん心がへこんでいく。弾んでた心が、相当にへこんでしまった
やっぱり、誰から見ても不釣り合いなんだ…アランは、仕事に集中していて、まるで聞いていない。胸の中にモヤモヤが広がった。私、ここにいるべきじゃないんだ。何…この嫌な感じ。すごく怖いよ。真っ黒い何かが押し寄せてくるみたい。どうして、うまくいかないんだろう?
近くにいた人に、アランに先に帰ることを言っておいてほしいと、頼んで、飛び出した。おばさんに電話したら、迎えにきてくれた。
車の中で、さっきの光景が頭の中でぐるぐる回っていた。
「愛里が落ち込む必要なんてないわ」
おばさんが頭を撫でてくれた。
おばさんと、アッシュのおばさんの家に行った
アッシュもいたので、4人で過ごした。さっきまでの嫌なことを忘れて、楽しかった。
そして、おばさんの家に行って、今日は泊まることにした。
愛しい人との再会
今まで…忘れられないドキドキがある
今も覚えてる
あれはオレがキミに恋をした日のこと
あんな気持ちは初めてだった
オレはあの時からずっと心も
キミのせいで揺れてる
オレはキミが好き
初めて会った日からずっと惹かれていた
オレはキミのこと本気で好きなんだ
オレがキミに恋するように
キミもちゃんと恋をしていたんだ
ただ相手が俺じゃないだけ
ただ…切なかった
片思いの失恋…
やっぱり本気で好きだったから
ショックだった…な
胸の奥が熱くてジンジンする
俺は苦しんだ
気が狂うくらい苦しみ抜き
それでもキミに会いたかった
密かにキミを想っていても許される?
このままじゃ諦められない
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日本に帰っていた愛里が、母に会いにきた。相変わらず、かわいい。俺に会いにきたわけじゃないんだ。俺はいつでも会いたいのに…それでも、また会えてうれしかったんだ。
ずっと好きだった。ずっと愛里だけが好きだったんだよ。ずっと見てた。笑う顔、楽しそうな顔、落ち込んで悲しそうな顔。想いは今も同じだったんだ。
それなのに、愛里が他の男と?…イヤっ。俺の欲しかった愛しい愛里。そいつに全部持っていかれたんだ。そいつが…俺じゃなくて…嫉妬しすぎて、気が狂いそう、壊れそう
愛里が帰ってから、夜…部屋で1人でいると、涙が出てきた。気が済むまで1人で泣いた夜
どんなに愛しても、気持ちを伝えられる人ではない。わかってるけど、諦められない想い。密かに想っていても許される?
今以上に会えなくなったら辛いけど
あなたの仕事を妨げたりしたくない
今まで断ち切れていなかったのは…私だ
だから今だってこんなに好きで…
大好きで…
そばにいたい…触れていたい…キスしたい…
でも…それは…色んな人に迷惑かけちゃう
小鳥たちのさえずりが聞こえる
朝の日差しが窓からさし込む
もう朝…あっという間に朝がきてしまった
全然眠れなかった
本当は涙が勝手に出ちゃうくらい好きなのに
私があなたにできることって…なんでろう?
前より彼が遠くなった気がするのは気のせい?
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眠れない夜を過ごし、ずっと考えていた
運命の相手だと思ってた。私が感じてる不安。こんなこと考えちゃいけない。いけないんだろうけど考えずにはいられない。もしかしたら…もしかしたら…あまりのショックに相当ヘコんだ
アランを思い出して、心臓がきゅうきゅうと痛み出す。この痛み…は?
窓を開けて、外を眺める。風と木々の音がする
自分に起こっていることにまだ実感がわかなくて、なんだかぼんやりした気分
前よりも、アランが遠くなった気がするのは、気のせい?
別に…何もないよ
何も…何もないよ
でも…本当は独占欲があった
独り占めしたかった
ダメかも…オレどんどん欲張りになってる
もっと…もっと…ってわがままになってる
わがままで贅沢で欲張りで自分勝手だけど
本気の恋
キミのこともっと知りたい…
もっと…
キミといれば
オレはオレを見失わず
歩いて行ける気がする
1人の男として見て…
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誰にでも優しく微笑む。俺にだけじゃない。
本当は独占欲があった。独り占めしたかった。
もっと知りたいって思ってる自分に気づいた。
俺って、こんなに嫉妬深かったんだ…
お願いだから離れていかないで。ずっとそばにいて…よ。好き過ぎて、どうしようもないんだ
ホントは愛里を他の奴らになんか見せたくないっ。だけど、一緒にいたかっただけなんだ…
オレのこと好きなんだよね?
こんなんじゃ…オレ…
いつまでたっても自信持てないよ
これからも…変わったとしても
やっぱり大好きだよ
どんなに距離が離れても
どれだけ時間がたっても
オレはキミが好きだって誓うよ
この気持ち…ちゃんと伝えたい
どう言えばこの気持ちは伝わる?
キミに伝えられる?
この溢れそうな大好きを…
オレとキミの想いは絶対に繋がってる
そう信じてるけど…イヤな予感がする
キミといるとものすごく安心する
オレにとって彼女がどんな存在か
オレにとっての彼女…
彼女がいないと心が折れそう
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愛里に会いたい。朝、起きても愛里はいない。
愛里がいなくなってから、抜け殻みたいになってる。なかなかご飯が食べられず、どんどん痩せていく。愛里と離れていたあの頃のように…
夜も熟睡できていない。
なんで家を出て行ったの?イヤな予感しかしなくて、会いに行くことができない。「一緒にいたくなくなった」「他に好きな人ができた」とか…考えて不安になるんだ…考えるな…考えるな…っ
窓を開けると、雲1つない青空が広がっていた
俺の心は曇天なのに…
それでも、仕事には行かなくては…仕事の途中で、なんだか地面がグルグル回る。ドサッと倒れ…気を失った。
目を覚ますと、病院のベッド…
「あ、アラン。目が覚めた?」
「きてくれたんだ。あぁ、よかった」
「貧血だって。ちゃんとご飯食べなきゃダメだよ。」
「心配かけて、ごめんな」
謝りながらも、きてくれたことがうれしかったんだ。
「嫌いにならないで…」
「嫌いになんてなれない。こんなに好きな人を…」
窓から外を眺めると
ポツポツと灯りがともり始めた
あなたは今何をしているの?
あなては今誰を想っているの?
本当はそばにいたい
あなたのことをもっと知りたい
もっともっと色んなあなたを見たい
もしかしたら…
あなたのそばにいたいと願ったことは
私の我が儘なのかもしれない
あんなに優しくされなかったら
勘違いだってしなかったのに
あなたは他の人が似合うんじゃないかな
また別れなくちゃならないかもしれない
逃げたくなったんだ
もう手遅れ…なのに
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アランが迎えにきてくれない。やっぱり、邪魔してた…のかな…
もう夕暮れ。オレンジに光る太陽。まだ少し空を紅く染めてる。今日もアランを待ってる…時間だけが過ぎていく。
突然の電話。アランが倒れて、病院にいるって言われて、急いで病院に行く。ベッドで寝てるアランは、やつれて見えた。
目を覚ますアラン
何…真剣な怖い目をしてんの?ちょっと怖い。いきなり、どうしたの?
「好きな奴でもできた?」
嫉妬で狂う…ような恐い顔
「ち…ちが…似合ってないって言われて…」
「俺たちの価値を決めたりしないでほしい。俺が好きなのは、愛里…キミだけだよ。でも、それって、嫉妬?」
「ち…ちが…ううん、そうだよ。嫉妬してんだよ。不安に思っちゃうのは、相手がアランだから。かっこよくて、優しくて、モテナイはずないもの。私なんて地味で可愛くないし、アランに釣り合わないって言われて、アランにはもっとふさわしいひとが…って、思って。そして、焼き餅妬いて、嫌われたくなかった…の。」
「嫌いになんかならないよ。困らせちゃう、迷惑かけちゃうって、1人で抱え込むのは、やめて。俺は愛里がいいんだよ。なんで今まで言ってくれなかったの?」
ギュッと抱きしめられた
「俺、やっぱり愛里がいないとダメだ。愛里がいないと、生きてる意味がないんだ。愛里がいないだけで、ご飯も喉を通らなかったし、不眠症になって…」
アランが誰よりも優しくて、いい人だって知ってる。アランの優しい言葉が心地よくて、心の中に渦巻いていたものが晴れていく。うぅ…どうしよう…嬉しくて、涙が止まらない。
「これからも、一緒にいたい。いろんな思い出を作りたい。」
本当はアランの言葉を信じたいのに、なに卑屈になってたんだろう…私…言いようのない幸福感を感じながら互いの温もりを感じ合う。不安がる必要なかったんだね。アランの気持ちが伝わるから、私を優しく癒してくれる
私、今、世界で一番幸せだよ。私を大切って言ってくれる…凄い幸せな気持ち。
街を並んで歩きながら
他愛のない会話をする
こういう当たり前の時間が
とても幸せに感じられる
手をつないでいる指先が緊張する
一緒にいられる喜びを実感する
この幸せはそれだけ特別なことだから
あなたとの絆はかけがえのないものだ
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アランの仕事が早く終わり、待ち合わせをして2人で街を歩く。
心地良い風が頬を撫でる。気持ちいい
「愛里、自分がどれだけかわいいかってことをもっと自覚するべきだよ。このまま連れ帰って誰にも見せたくない」
堂々と恥ずかしい言葉を力説するアラン…
頬が赤くなる
「そんなこと思ってるの、アランだけだよ」
「愛里、かわいい」と、笑顔で言われて、胸キュン。ますます顔が赤くなる
心の中から温かい気持ちが溢れてきて…
キミがオレの元気の源
キミが一緒にいてくれるだけで
ヤバい…嬉しすぎて泣きそう
オレの心の中…キミのことばかり…
今…こうして一緒にいられる
一緒にいるだけでドキドキが止まらない
心臓の音がうるさいくらいに聞こえる
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愛里に触れるだけで、幸せそうな顔をしてくれるから、泣きそうになった。…ドクン…胸が鳴る。なに…このドキドキ感…
愛里の温もりを感じて、一緒にいるんだと実感が沸いてくる。
かわいいことを言われて…なんでそんなにかわいいんだよ。やっとつかまえた。
「やっぱり愛里が好きだよ。誰よりも」
耳元で囁いた
好きな人に「好き」って言えるって、幸せだよ
早く、俺と同じくらい好きになってくれ…俺のトリコになってくれ…
「好きだよ。愛里と一緒にいられるだけで幸せだよ。」
あなたのことばかり考えてるなんて
思っていても恥ずかしくて口にはできない
秘密…ね
あなたのおっきな背中大好き
私…ずーっとこうしていたい
もう何があっても離さない
胸の高鳴りが止まらない
また笑い会えるなんて
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「愛里、俺が一生守ってやるよ」
アランの言葉は、信じられる。
アランの胸に飛び込んだ。もう二度と離さないと言っているかのように、キツく抱きしめられた。おっきな背中。守られてる感じがして…大好き