俺の思い通りにならないキミ
腹立たしくて仕方ない

キミを部屋に閉じ込めて
誰にも触れさせないで
俺だけのものにしたい

キミに嫌われてもそばにいたいんだ
好きすぎて気持ちが溢れた
我慢するのも限界だ

友達としてでも一緒にいたい
でも本音は…
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愛里を忘れられない真人

愛里を取り戻すため、愛里の部屋を訪れた

何から伝えよう…とりあえず愛の言葉を…

「別れるなんて、絶対イヤだ。愛してる。別れるのんてイヤだ。あんなままで、好きな子簡単に諦められるかよ。一緒にいたい。ずっと一緒にいたい。俺にとっての幸せは愛里と一緒にいれることなんだ。だから、俺の隣でずっと笑っていて」

ギュッと抱きしめる。

抱き合っていると、まるで世界に2人だけしかいないような気がする。今は…今だけはオレのものだ。

「今だけでいいから」
「今だけ?俺はそんな風に簡単に割り切れるほど軽い気持ちじゃない。何度好きだって言っても、伝わらない…のか?俺の気持ちは変わらないから」

「今まで通り、友達だよ…」
まっすぐな瞳。これは…夢じゃない。

友達として、一緒にいてくれる。うれしいはずなのに…友達じゃ足りないって、心がさけぶ。
丸ごと残っちゃった、この気持ちはどうしたらいいのか…でも、愛里がいてくれるなら

友達以上の気持ちを持っているって知られたら次はもうきっと普通に話すことすらできなくなりそう

もう、恋人には戻れないって言われたんだと感じた。でも、もう無理…




ずっと…逃げてた
ずっと…つらくて…くやしくて…

私がいるとダメなんだ
あなたのそばから離れないと
けど…どうしよう…
心の中はあなたでいっぱい

二度とあうことはないと思ってた
私とは住む世界が違う人だと…
あの時に捨てたの
叶わない想いも望みも全部

まっすぐなあなたの気持ちが伝わってくる
ダメだってわかってるのに
どうしても望んでしまう

でもわかってた
友達以上を求めてはいけないこと…
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あきらめられなくなりそう…

「俺はずっと好きだった。だから、俺だけのものになって。俺の隣で、ずっと笑っていて」
どうしようもなく深く…私の心に突き刺さる言葉。

純情な真人のハートが、私の心に飛び込んできた。真人のまっすぐな強引さに、ドキドキした

自分が傷つきたくないから、傷つけていたのは私なんだね。あなたの気持ち考えてなかった。

抱きしめられて、あったかくて安心できる。人生で一番のドキドキを感じた。胸のドキドキが止まらない

単純かもしれないけど、すごい幸せだよ
やっと見つけた。私の居場所…

本当はずっと寂しかった。本当は我慢してたんだ。限られた時間でもいいから、あなたともっと…一緒にいたい。こんな毎日がずっと続いてほしい。ありがとう…大好き。めちゃくちゃ喜んでる

本当にうれしかった。一緒にいられて、うれしかった。でも、私ではあなたの隣にいる資格がないんだ…って、わかってた。素直に受け止められない。

そんな泣きそうな顔しないでよ。あの時みたいに笑っててよ。あなたは私が幸せにする。笑ってるあなたが好きだから…

辛いときには弱音をはける、悲しいときには涙を流せる、楽しいときには一緒に笑いあえる。あなたの安らぎの場所になりたいと思った

「今まで通り、友達だよ」
恋人ではなく、友達でいると決めた

ただの友達なんだから、期待しちゃダメ。自分に言い聞かせた。
私にできないことはない
私は欲しいものは何でも手に入れられる
世界は私たち中心で回ってるんだから

思い上がっていた

こんなことになるなんて…

全部私が悪かった
認めるから…誰か助けて…
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真人との顔合わせ…
ウキウキしながら、真人の家に向かう梨乃

通れた部屋で、真人を待っていた。誰か入ってきた。真人じゃない。蛇みたいな気持ち悪い顔の男。こいつは誰なの?

「婚約おめでとうございます。梨様、祐様。あとは、2人で…」
「な、何言ってるんですか?婚約したのは真人でしょ?」
「離婚されて、真人様は奥様についていかれました。婚約したのは祐様とです」
…そ…そんな…
「約束したことはちやんと守らなきゃ…ね。おまえは、約束したんだから…」
捕まれた腕。ふりほどこうとしたら、殴られ…
無理やり部屋に連れていかれそうになる…
「…い…いや」
連れていかれた部屋には、何人もの男…
「だ…誰か助けて…」
「誰もこねーよ」
初めて…なのに…こんな男達に…

「もう帰っていいぞ。連絡したら、すぐにこいよ。」気持ち悪い笑い声…これがこれから一生続くの?

パパに婚約解消してもらおう。もう決まったことたから。会社のためなんだから…って…

今までのこと、全部あやまるから、誰か助けて

香織…あやまるから…
婚約相手が真人じゃないから、助けて…
「今更あやまっても、過去は変わらない。」
本当に何もなくなっちゃったよ。私を助けてくれる人は誰も…いなかった。

絶望感の中、街を1人でいると…真人と愛里が楽しそうに2人で歩いていた。笑いながら、まるで恋人同士みたいに…私と一緒にいる時とはまるで違う笑顔








他の男と楽しそうに話してるキミ

俺じゃなくてアイツのほうが似合ってる
俺には見せたことのないとびきりの笑顔

自分のひりひりさを痛感することばかりで
かなり腐っていた

ずっとキミを見てたからわかっていた
俺のことを恋愛対象にしていないって
でも…あれくらいであきらめられない
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久しぶりに彼女に会え…喜んだのも束の間
彼女が男と歩いているのを見た。とびきりの笑顔…俺じゃダメなんだ。

彼女をあきらめられる?男がいるとわかっても諦められない想い

キミに会えないだけで
特に変わらないのに

ぬくもりがほしくて泣いても
誰も応えてくれなかった
あの日々のことを思い出した

初めてキミと出会った時
キミのあったかいぬくもりに
思わず泣いてしまったあの日

寒くて凍えそうな心
淋しいのをずっと我慢してたから
思い出すと恥ずかしくて顔から火が出る

ぽっかり時間があいたとき
心の隅にいつも塊があって
楽しいはずのことも
うれしいはずのことも
台無しにするんだ

本当にこれがオレの欲しかった日々…なのか?
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愛里がいないたけなのに、心にぽっかり穴があいたみたいに、心がいたい。

母と暮らし、モデルの仕事をし、時間があれば学校に行って…本当にこれが俺が欲しかった日々なのか?

後悔はしてないけど、愛里に会った小学生の時のことを思い出した。気づかない方がいいってわかってるのに、どんどん気持ちが大きくなって苦しくなる。俺には愛里しかいない。彼女が大切だったから、今まで通りのことができないよ。ちゃんと笑えない。

全てが崩れてしまった。心が壊れそう。

このままじゃ、本当に終わっちゃう?全部なかったことになっちゃう?愛里と過ごした日々…を思い出す。幸せな時間が崩れていく。

愛里と会えない日々。愛里を想えば想うほど、胸が苦しくなって、次々に溢れる涙。ひとりぼっちの夜。愛里の一番近くで見ていたはずなのに、何も見えていなかった。

あんなかわいい愛里を男達が放っておくはずがない。愛里が他の男と一緒にいるのを想像したら…他の男を選んだらって…怖くなった。


下ばかり見ていたオレに
新しい世界をくれた
やわらかくあたたかい世界

オレが変わったのはキミのおかげ

キミの優しさが心にあたたかくて
優しくされてこんなに心にしみるなんて
オレ…やっぱり…
すごい傷ついていたんだなぁ

オレ…一瞬で恋に落ちた
気づいた時には好きになっていた
なんで好きになったかよくわからない
好きになるって理由がないんだ
気付いたら目が離せなくなってた

ささいなことでも
あんまりにも嬉しそうに笑う笑顔
かわいいって思ってしまった

まるで嘘みたい
見つけたキミは無邪気で
太陽みたいに眩しくて
溶けそうなんだ
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かっこいー…って、勝手に寄ってきて、勝手にイメージと違うって言われ、すぐに別れて…可愛い子とっかえひっかえでプレーボーイって言われてた。こんな顔…っ。いいなんて思ったこと一度もない。自分の顔が嫌いだった

誰か1人くらいオレをオレとして見てくれないか…ずっと思ってた

初めて行った喫茶店。ウエイトレス…また騒がれるのか…他の客と変わらない対応。ふわりと微笑んだ笑顔にドキッ。今、ちょっとときめいた。俺のなんかが目覚めそう。こんなの初めて

ふいにこの気持ちをなんて呼んでいいか気づいた。キミに恋をしたらしい。

女の子と付き合ったことはあるけど、こんな気持ちは初めて…きっと、これが俺の初恋

真人の知らないところで、ライバルが増えていた…



彼女に強く惹かれるのは
優しくてあたたかいから

誰かのモノならいっそ奪おうか…
好きなモノは独り占めしたい

イヤだ…誰にも渡さない

好きなんだ…キミじゃなきゃイヤだ
オレはキミがいいんだ

キミの本当の気持ちを教えてよ
気持ちが溢れて止まらない
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今までなかった経験。こんな風に妬いたのなんて、初めてだよ。カッコ悪い…

今、言わないと、きっともう言えない。
「初めて会った日から、好きだった。ずっとお前のこと見てた。俺のことどう想ってる?俺を好きになって。」
自分の気持ちを他人にさらけ出すって、こんなにも怖いんだ。

「私とあなたは、そもそも出会うはずもない。全然別世界の人間で、たまたま出会っただけ。
友達以上には思えない」

「友達からなら…付き合ってくれる?」
諦めきれるはずもなく、食い下がる

「ごめんなさい…」
恋に落ちたのも一瞬だったけど、振られるのも一瞬だった。友達にもなれない…って…


一瞬で世界が変わった

初めて見る表情
そんな怖い顔しないで…

わ…私…最近…っ
あなたを傷つけてばかり
もう…きっと…元には戻れない

裏切られて傷ついてしまうことがある
そして…
自分が傷つけてしまうこともあるんだね
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恋人がいるのに?誰にでもこんなこと言ってるの?すごくムカついた。キッパリと、友達以上には思えないと伝えた。友達からなら付き合ってくれる?…ムリ…

いつも、笑顔だった彼…初めて見る怖い顔
傷つけてしまった。

差し伸べられた手を拒めないまま、手を離すことができなかった。彼の優しさにいつも甘えてた私…が悪いんだ。

このままでいいの?このままなんて、ダメ。言いたいこと…思うこと…伝えるのって、大事だね。まだ近くにいたいけど、あなたを幸せにできるのは私じゃない。

何も言えなくても
見えない絆があるような気がしていた

彼は優しくて頭もよくて人気者
大切なことが見えなくなっていた

私じゃ…あなたの隣は似合わない
特別だって思ったらいけないんだ
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仕事を始めた真人だけど、まだそれほど忙しいわけではなくて、一緒に会うことになった。友達として…って、わかってるのに嬉しかった。

待ち合わせ時間よりも早く…行く途中で、笑顔で歩くカップルを見かけた。すごく絵になる美男美女…真人と綺麗な女の人…私といる時より自然…

不釣り合いな自分…

真人に電話した。「ごめんなさい。急に用事ができて、今日は行けなくなった。」

2人から離れた場所から見ていたら、2人でカフェに入ります行くのが見えた。

今、ようやく幕が閉じ、本当に全部忘れられる気がした。もう、私のことを振り回さないで