一緒にいて楽しかった
楽しすぎて怖かったんだ
このまま続くはずがない
私は…どうしたらいい?
頭の中では整理できてるつもりだけど
心が全然ついていかない
自分でもおかしいと思う
私はチッポケだ…
ダメだ…これじゃダメだ
たくさん悩んで導き出した答え
決めた…決心が変わらないうちに…
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愛里は、恭平と過ごす時間を楽しみにしていたけど、このまま続くとは思えなかった
いつもは1人でくる恭平が、女の子ときた。大学の友達かな?
恭平がトイレに行ったら、声をかけられた
「恭平かっこいいよね。あなたには似合わないって、わからないの?」
そんなこと…わかってるし、他人に言われたくない。あなたには関係ないでしょ…と、心の中では思ったけど、言えなかった。
「私達つきあってるのよ。帰り送らせたり、迷惑だってわからないの?この店すいてるのに、なんで働いてんの?恭平に会いたいからなんじゃないの?」
「違います」
またいろんな人に迷惑かけてたんだ…
恭平が戻ってきた…話は、ここで終わった
ズキンッ…心が痛む。はぁ…ため息をつく
空回りしてる。彼女がいるのなら、なんで私に優しくしたの?彼女の気持ち考えたら…もう会わないと決めた
マスターと話して、忙しいランチだけ働くことにした。隣の部屋に住んでるわけにもいかないね。また元の部屋に戻る。
また明日会えるのに
別れる時が一番寂しい
いつまでもモヤモヤと離れない思い
なぜまだ離れてくれないんだ…?
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一緒に帰った愛里。なんだかいつもと違う。いつもの柔らかい笑顔がない。なんか思いつめた表情…どうしたんだろう?
もっと笑顔が増えたらいいな…愛里が笑うと、俺も笑顔になれるから
明るくて、いつも笑顔で…愛里の笑顔が好きだった。
1人でいる夜。やけに寂しく感じた。なんだか胸騒ぎ…胸がモヤモヤする
俺にとってキミは大切な存在
キミが好きでたまらない
キミのぬくもりを無くせば
きっと凍えてしまう
キミに見捨てられたら
俺は生きていけない
待って…見捨てないで…
もうキミがいないと生きていけない
急に突きつけられた現実
もう温もりを感じることはできない…のか?
俺から…逃げた
信じたくない
でもこれは全部現実なんだ
何もわからない
どうすればいいかわからない
やっと捕まえた大事な人
キミを失うことが
どれだけのダメージを与えるかわかってる?
キミは平気…なの?
俺から離れても平気な顔して生きていけるの?
俺は幸せになることなんできない…
キミがいなければ
今まで色々なことがあった
楽しいことも悲しいことも辛いことも
どうすればいいの?
連絡がとれなくなっていた
大事な人を失った悲しみは
消したくても消えるものじゃない
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今も愛里に会いたい。不安な気持ちを消してほしい
まだ残る愛里の温もり、今すぐにでも会いにいきたいのに、もう会えないんだね
親族の食事会…ホテルに向かう真人。騙されたって気づいた。梨乃との見合い…すぐに、その場を後にした
電話もメールも繋がらない愛里。何にもなくなっちゃったよ。俺、何にもなくなっちゃったよ
これが…愛里が離れてしまつた原因…なのか?
それなのに、俺は別れを告げてしまったんだ
今も愛里が好き。絶対に取り戻してみせる
もういいなりにはならない
やめようと思えば
いつだって
私は自由になれた
なのに…どうして…
逆らわなかったの?
私…何やってたんだろう
結局迷惑かけてしまった
私がどうにかできることじゃないけど
あぁ…胸のチクチクが止まらない
今の私の胸に残っているのは…
トゲのように刺さってるのは…
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父の会社が経営困難になって、好きでもない相手と結婚。浮気ばかりの旦那に、家政婦のように扱われ、毎日が地獄だった。
それでも、子供が産まれて…成長を見守るのが生きがいだった。小学生のとき、いじめにあっていることに気づいたけど、何もしてあげられなかった。中学にあがる頃、引っ越して東京にくることになって、安心した
中学になってから、小学生のときのクラスメートが会いにきた。なんでここをしっているの?
2人が会うと聞いて、心配でこっそり後をつけたんだ。今まで見たことのない笑顔。この娘がいたから、この笑顔になれるんだね
中1のとき、誕生日に買ってあげた携帯電話
電話したり、メールしたり、楽しそうだ
その後も、たまに2人で会っているようだった
最近、東京に引っ越してきた彼女と会っているようだった。幸せそうな顔に安心していた。
親族で食事会、行きたくはなかったけど、ホテルに行く。はめられた…食事会じゃなくて、見合い?まだ高校生なのに…
そのまま、出て行く真人を追いかける。嫌な予感がした。
もう、いいなりになるのはやめた。あの家では私も真人も道具でしかないんだ。
真人と2人、荷物をまとめた。離婚が決まり、真人と家を出ることができた。
でも、彼女の居場所も、電話もわからない、連絡がとれなくなっていた。なんでもっと早くあの家を出なかったんだろう?
今の私の胸に残っているのは…トゲのように刺さってるのは…真人が流した涙。辛そうな顔
あぁ…好きって気持ちがどんどん募っていく
このまま離れていたくない
今もキミのことが大好き
どうしようもないくらい好き
久しぶりに会うキミ
冷たい声に全身が凍りついた
どうして…そんなに…冷たくなったんだ
冷たかった…何もかもが…
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父と祖父が決めた見合い…もちろん断った
出ていけ…出て行く…よ。こんなとこにいられない。
こんなことのために、愛里がいなくなった…のか?悔しくて、涙がこぼれ落ちた。母に涙を見られていたとは…
結局、両親が離婚することになったしまった。
母に迷惑かけてしまった。以前スカウトされていた芸能事務所の名刺を探した…まだあった。
契約して、仕事も住むところも決まった。高校も事務所にすすめられたところに転校した。もう、何の問題もない。愛里を迎えにいこう。でも、妙な胸騒ぎ。早く…会わなきゃ…
あのマンションにいるだろうか?まだいたんだ
見合いを断って、両親が離婚して、芸能事務所と契約したことを伝えた。戻ってきてくれると信じていた
「ゴメン…もう…」
「無理して元に戻ろうとしない。でも、できるならまた友達に……」
口を閉ざしたままの愛里。もうどんなに頑張っても、戻れない…のか?
戸惑いと寂しさの中で、ドクンドクン…胸が痛いよ。俺は寂しい。こんな思いをしてるのは俺だけ…なのか?俺だけが好きなんじゃ?考えるだけで悲しくなってきた。
頭がぼーっとして、何もかんがえられなくなった。「仕事頑張って。もう会うこともないと思うけど、応援してるから…」
大好きな愛里とは、もういられないんだ。切なすぎる。大事に大事に愛を育てたのに、もう会えないなんて…
俺は愛里を失ったんだ。ようやく、別れを実感した。さよなら…なんて…
好きな人には幸せになってほしい
思い出は後になって思い出しても
幸せだったと思えるものがいいよね
あなたのこと大好きだから離れる
好きだから後悔してほしくない
あなたが幸せになってほしい
私はあなたを悲しませたくない
あなたのこと大切なんだ
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久しぶりに会った真人。前とかわらない笑顔
見合いを断って、両親が離婚したことを聞いた
私達、別れなくてもいいの?一緒にいてもいいの?喜びかけた私…
だけど、スカウトされていた芸能事務所と契約したことを聞いた。これが現実なんだ。
振り返れば、たくさん恋をしてきた。でも、どの恋も終わってしまった。恋愛で失敗しても、学ぶことはいっぱいある。消したいような恥ずかしい過去もあるけど、全てが私を作っている大切な経験。だから、わかるよ。真人と私の道が離れてしまったこと…
俺の出逢ったキミはたった1人だよ
俺達は出会っちゃったんだから
忘れたりなんてしたくない
無かったことになんてできない
俺はキミとこれからもずっと一緒にいたい
キミとの出逢いは一生忘れられない
会いたい寂しさを乗り越えて
1人の夜を過ごす
星空を眺めてキミを想う
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本当に、あれから愛里からの連絡は全然こない
本当に、このまま終わっちゃうの?
どんどんお互いのことを忘れていっちゃうの?
会うこともできずに、離れていっちゃうの?
俺は忘れることなんてできない。今もおかしくなるくらい好きなんだ。会いたい…愛里に会いたいよ。好きなんて言葉じゃ足りない。ただ会いたいよ。
まだ好きなんだ。そう思っているけど、どうすればいいのか、答えは見つからない
1人でいる夜に、星空を見ながら愛里を想う
愛里を想うたびに、胸の奥がギュッとなる。会いたくて、死にそうだよ。2人一緒に笑いあえてた頃のままいられたらよかったのに…
くだらない日常
生きているのがいやになる
腐った日々
あの時の私に言ってあげたい
自分のことを信じて
諦めちゃだめ
諦めなかったら
なんだってできるよ
無限の可能性
あの時
あきらめなかったから
今の幸せにつながっているんだね
これからはもうあきらめないよ
そして…恋も動き出す
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父親の会社の親会社が梨乃の父親の会社
中学の頃から、家来のように扱われていた
なんで?こんな生活イヤ…
くだらない日常を過ごしてる
真人と婚約…?また家の力か…
ますます人生がいやになった
こんな人生もういやだよ…泣きたくなる
真人は梨乃と婚約したんじゃ?真人の両親が離婚?梨乃の婚約相手って?真人じゃないってこと…なの?
もうあきらめない。私の人生捨てたもんじゃないね。
中学からの知り合いで、片思いの相手…宏太
「中学の時からずっと好きだった。付き合ってほしい。」
「…うそ…なんで私なんかっ…」
「香織、鈍いよ。俺、ずっとお前のこと考えてたのに。好きだったんだ。ずっと香織のこと」
なんとなく一緒にいるだけのただの友達でもいいから、一緒にいたかった
「いつも守ってくれた。私も…ずっと…宏太のこと好きだった。」
毎日顔をあわせていても、一番伝えたい言葉はずっと言えなくて…何度も諦めようと思ったけど諦められなかった。やっぱり好き。好きでいていいですか?
ちゃんと気持ちを伝えられてよかった
ここにいても
私を変えてくれるわけでも
何かを与えてくれるわけでもない
何の目的もなくいたって
どうしようもない
私が変わらないと
どこにいても一緒だね
私が選んで歩いてきた道
あなたと会わなくなって
泣き明かした
どうして?
こんなに涙が出るの?
好きだから傷つくんだ…痛いんだ
あなたを想うほど
嫌いになれたらよかったのにって思う
あんなに仲よかったのに
今じゃ他人よりも遠い
そんなのイヤ
あの頃に戻りたい
こんなに自分が嫌いになったの初めてだよ
自己嫌悪に陥りながら後悔する日々
何やってんだろ…
結局何も変わらない
もうここにあなたはいない
それを思い知る
もう後悔なんかしたくない
私は決意をこめるように
拳をきつく握りしめた
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あなたを想うたび、傷つく心
1人でいる夜、泣いていた
いやっ…もうこれ以上傷つきたくない
いつも、頭のどこかで、優しくしてくれても、もしかしたら同情してくれてるだけなんじゃないか?…って感じていた。
優しくされるほどどうしたらいいかわからなくて、付き合いはじめてしまったけど、友達のままでいたら、真人は離れていかなかったのかもしれない。
付き合いはじめてから、ずっと大好きだったけど、今…あなたはいない
過去は変わらない。後悔したって…
もう、思い出にフタをして、これからのことを考える愛里
どんなに思っても届かないんだから…
また泣きたい時があるかもしれない。でも、もう振り返らない