好きな子のことを思い浮かべると
幸せそうな顔になれる
優しい笑顔になる

彼女のことを一番に考えて…
彼女のために生きるって決めたから…
オレが欲しい未来は彼女と一緒にいること

こんなに沢山の人がいても
オレとキミ…たった2人だけの世界
この世界の中でもっといっぱい夢を見せて
----------------------------------------------
欲張りな恋心は、愛里に会うだけでは物足りなくなっていた。もっと一緒にいたい…

愛里の笑顔が眩しくて、愛里の笑顔は全てを忘れてしまいそうなくらき幸せな気持ちになる。恋心はどんどん熱を上げていく

愛里を誰よりも愛してる。愛里を幸せにできるのは、俺しかいない。

ずっと一緒にいるために、一緒に暮らす家を探し始めるアラン。ただ、日本語がわからないから、モデルの子と一緒に…

愛里と一緒に暮らすことを考えると、優しい笑顔になる。

オレは逢いたかった
そうだよ…今も好きだよっ

だんだん気持ちが変わっていった
オレはずっとそばにいるよ
オレが欲しいのはキミとの未来だよ
----------------------------------------------
通訳の子から、アランが浮気していることを聞いた。本当に女と家を探していた。これを話したら、愛里が悲しむとわかっていたけど、愛里に伝えた。

やっぱりショックを受けている。

いつもの笑顔なのに、どこか痛々しく感じられた。無理して頑張らなくていいよ。

愛里は、好きって言うより、愛おしい…
だから、恋人になれなくったって、そばにいられる道を選ぶって、決めたんだ。もう、同じ間違いはしない。

「俺達友達だろ、俺のこと頼れ…よ。友達っていうか、妹みたいな感じだけど…」
アッシュの胸で涙を流す愛里。かわいそうと思いながらも、嬉しかった…

兄としてでもいいから、そばにいたかった。

好きだから困らせたくなかった
好きだから嫌われたくなかった

忙しいのわかってたから
会えなくても我慢してた
ずっとこの幸せは続かないって感じていたけど
一緒にいられて幸せだった

私じゃ釣り合わないって実感した
あなたは私への気持ちなんて
少しもないんじゃないかって不安になった

本当は一緒にいたいけど迷惑かけられない
あなたの優しい笑顔を
他の人と分け合うなんてできない

あなたがいつでも笑っていられるなら
なんでもしようと思ってた
でも無理だったんだね

あなたが優しい眼差しで見つめてる
知りたく…なかったよ
2人の間には何かあると感じた
----------------------------------------------
久しぶりにアッシュに会った。アランと最近会ってるか聞かれた。仕事が忙しいみたいで、なかなか会えないと話した。

アッシュに連れていかれた家。かわいい洋館った感じの家。しばらく見ていると、アランと綺麗な人が出てきた…

「あの2人、一緒に住む家を探してるらしい。彼女はモデルで、一緒に仕事して…付き合ってる。」
現実を受け止められなくて、俯くことしかできなかった。
「な…なんでアッシュは知っているの?」
「愛里のあと通訳になった子と彼女は友達で、教えてくれた。」
どこでどう繋がってるかわからない…ね。

車を打ちつける雨音。泣きっぱなしの空はどんよりと暗く、まるで私の心の中をそのまま映し出しているようだった。



一緒にいても何もプラスにはならない
彼にとって私はいらない存在
住む世界も違うし…

彼が優しすぎて自惚れてた
これ以上一緒にいたらダメになる

どこか遠くにいる手の届かない存在に思えた
やっぱり住む世界が違う…んだな
急に彼が遠くなった気がして寂しくなった
----------------------------------------------
アランはいつも優しすぎるくらい優しくて、愛されてると思って自惚れてた自分が恥ずかしくなった。

アランが休みで、一緒に出かけた。今日は余計なこと考えずに楽しまなきゃ…

だけど、変だな。胸がギュッと苦しくなる。
こんなことは、アランを不幸にするだけだってわかってるから…

「もう私達、会うの…やめよう。もう、無理しないでいいんだよ。さよなら、アラン。私を支えてくれてありがとう。どうか幸せになって」
「聞きたくない…」
いつもの優しいアランとは思えないくらい低くて、冷たい声

これでよかったんだよね?…なのに、寂しいのはなんでだろ…

今度こそ、バイバイ

これ以上ここにいたら、泣きそう…そのまま逃げるみたいに立ち去る

そして、夜。アッシュから送られた画像を見て愕然とした。夕方別れたばかりのアランがこの間の人が家の前にいる写真と、レストランに行く写真。

ないちゃう…よ。色んなことをいっぱい考えて泣けて泣けてしょうがない。

もっと早く気づいてあげられなくてごめんね。
幸せになってね


キミはオレだけを見てればいいんだよ
大好きなんだよっ
これからはずっと一緒…だよ

太陽は沈み夕陽に赤く染まる空
キミの頬も赤く染まる

大好きな人の言葉が信じられなかった
悪い夢だと思いたかった
俺はどうしようもなく悲しくて苦しくて

ずっと思い描いてきた幸せな未来
ガラガラと崩れていった
---------------------------------------------
仕事が休みになって、愛里と出かけた。家も決まって、これからはずっと一緒にいられると思って、浮かれていた。愛里の異変に気づいていなかったんだ。

夕陽を見ながら、一緒に暮らそうと話そうと、愛里を見つめると、目があった。いつもと変わらない態度だけど、イヤな予感がした。

浮かれていたのに、愛里の言葉は、俺の心を木っ端みじんに砕いた。愛里の横顔から拒絶が伝わってきた。ボーゼンとする俺を残して、立ち去る愛里。

心の底で黒い炎が燃え上がってるような感じがした。

愛里と暮らすために用意した家に1人でいるアラン。一緒に家探しをしてくれてモデルの子がきた。部屋にあげる気にはなれなくて、近くのレストランに行った。

それが、浮気の証拠になってるとも知らずに…
雨で全部洗い流したはずなのに
頭にこびりついた姿も声も
洗い流したはずなのに

何もなかったことにしようとしたのに
あの日…あれ以来…
心に降り続く雨

彼にとって大切な人は他の人なんだ
部屋で1人で切なくてまた泣いた

彼には幸せになってもらいたい

落ち込んでも泣いても時間は流れる
だったら楽しんだほうがいい…よね
----------------------------------------------
部屋で1人でいると…
目の前がゆがんで見えはじめる。目元が熱い。なんでこんなにショックなんだろう…

だけど、いつまでも泣いていても変わらない。
過去が変わるはずないんだから。

子供の時からずっと思っていた
本当はいらないんじゃないか…って

キミに恋して…光がさした
キミだけがオレの寂しい心を癒やしてくれた

キミがいなくなったら
オレは生きていけないんだよ
----------------------------------------------
思い出したくもない過去。ずっと暗闇を歩いていた。愛里に出会って、暗闇に光がさした。俺は愛里がいれば、他には何もいらなかった。

それなのに、愛里が離れていった。なんで…

もう少しだけでいいから、愛里といたかったのに、現実に引き戻される。


キミの幸せを願っていた
キミの助けになりたいと思ってた
その一心でそばにいようと思った

だからせめてオレを頼ってほしかった
オレの想いは変わらないから

キミのことを支えるんだ
オレはもう逃げない…キミを支えていく

オレの心の中にわがままな気持ちが芽生える
あー…キミに会いたい…たった1人のキミに
たった1人の愛しいキミに…
----------------------------------------------
愛里が別れたことは聞いた。会いたい気持ちが抑えられないアッシュ。

友達としてでいいから、頼ってほしい。

「別れたんだから、すぐに諦めるんだよ。愛里にはあわなかったんだ。あんなヤツ…」
俺を見てろ。他のことなんてどうでもよくなるくらい俺を見てろ。…なんて言えないけど…
愛里といると、幸せを感じた。愛里は俺の天使
「うん。もう忘れるから大丈夫…アッシュにまで心配かけてゴメンね。仕事頑張って」
「俺に頼れよ」
「もう大丈夫だよ」
頼ってもくれないの?愛里は俺と離れたいの?俺には本心を言ってほしかった。


もう前に進まなくちゃ
前を見て歩き始めた

あなたの優しさが
私の冷えていた心を癒していく
ドクンドクン
冷えていた心がゆっくりと動き始める

頑張ろうと決めた瞬間
前向きな気持ちになれた
落ち込んでいても何も変わらない
----------------------------------------------
勝手に不安になって落ち込んで涙がこぼれていた。どんどんあふれて…

元気のなかった私を心配して、会いにきてくれたアッシュ。本当に優しい…ね。不安になることなんてないね

私には合わない…私もそう思う。やっぱり、アッシュから見ても、釣り合ってなかったんだね
(アッシュは、浮気する男なんてやめろって言ったのに、勘違いしてしまう愛里)

失恋した私の心に、優しさがスッと入り込んできた。もう心配かけないように、前向きに頑張るよ。

胸の中はざわざわしていた。でも、アッシュが彼女と過ごすのを邪魔はしないよ。もう大丈夫だよ…