離れようとしても逃れられない
まるで赤い糸で繋がってるみたい
遠く遠く別世界にいると感じていた
彼との距離は案外近くて広かったのかも
彼がいるだけで世界が煌めいて
どんなことだって頑張ろうって思える
甘いトキメキと不思議な安心感に包まれて
なんだかこうしてると…すごく幸せ
----------------------------------------------
あまり一緒にいられなくても、不満なんてないよ。できるだけ一緒にいてくれるだけでも、うれしい。
優しい温度、温かい腕の温もり。
「忙しいのに、一緒にいてくれる。それだけでいいの」
「そんなかわいいことを言うなんて、愛里は可愛すぎるよ」
顔が近づいてきた。少し長めに唇に口づけた
穏やかで、甘い声が…胸いっぱいに染み渡る
どうしようドキドキが止まらないよ。そばにいるだけでドキドキする。ここには私の居場所があるんだと思えた。
振られてばかりの私。今度こそ、ちゃんとうまくいくかな?
たくさんの人がいる中で
キミと出会えたことは
すごい奇跡みたいなこと
俺…キミに出会うために生まれてきたんだ
キミに出会ってから世界が色づく
鮮やかな色が…
キミはいつだって
俺の心を見つめてくれた
キミの前ではありのままの俺でいられた
見ているだけの恋だった
あの頃よりもずっと好きになってる
好きだ…大好きだ…
ずっと一緒にいてね
----------------------------------------------
笑顔が眩しい。笑顔がかわいいよ。俺には愛里が必要なんだどうして…声を聞くだけで何も考えられなくなるんだろう…一緒にいれるだけで十分にすごいこと
どんなことがあっても、愛里を守るよ。一生愛里を大切にするよ。
約束するよ。愛里の思った通りのハッピーエンドになれるように…大丈夫だよ。俺の想いは変わらないよ。永遠に…
逃げても、どこまでも追っかけるよ
何度恋するかわからないけど
彼女のことは忘れられないと思う
彼女のいる世界が俺の世界だから
彼女から全く目が離せない
どこにも動けなくなっていた
俺はずっと見ていた…知っている
気づいたらどこにも行けなくなってた
けれど彼女には届かない
彼女を独占する男のことを考えたら
嫉妬でカッとなっておかしくなりそう
嫉妬でわけわからなくなってる
だけどこんなこと誰にも相談できない
将来だとかそんなことすらどうでもよかった
彼女と別れたあの日のことを
未だに後悔してるけど
どんなに後悔してももう遅いけど
彼女を忘れられなかった
他の男にいったりするのは許せない…っ
オレは今もずっと彼女だけを思ってるのに
オレはこんなに彼女でいっぱいいっぱいなのに
----------------------------------------------
愛里と別れてからも、忘れることができない真人。迷惑だよね…こんなの…
仕事と学校と忙しい日々。だけど、時間があくと、考えるのは愛里のことばかり…
フランスの奴と付き合ってると聞いた。俺は今もこんなに想ってるのに…なんでだよ…ズキリと胸に痛みが走る。
俺には、誰でもいいなんてことない。愛里が好き。こんなに誰かを好きになったのは初めてだった。だから、怖いんだよ。
後悔してもしきれない。どうしようもないくらい好きなのに、どうすることもできない。ただ後悔だけが募る。今でも決してキエナイ悲しみ…切なさ…愛里への想い…もう悪いことしか考えられなくなっていた。
もしかしたら連絡がくるかもしれないって、鳴らない携帯を握りしめる日々を送り、絶望する
だけだった。そして、あっという間に過ぎていく日々。
恋なんてしないと誓った。好きな人をはじめとする失う悲しみ、耐えられなかった。こんな想い、もう二度としたくない。
愛里に男ができたと、知った。嫉妬でおかしくなりそう…
好きな子のことを思い浮かべると
幸せそうな顔になれる
優しい笑顔になる
彼女のことを一番に考えて…
彼女のために生きるって決めたから…
オレが欲しい未来は彼女と一緒にいること
こんなに沢山の人がいても
オレとキミ…たった2人だけの世界
この世界の中でもっといっぱい夢を見せて
----------------------------------------------
欲張りな恋心は、愛里に会うだけでは物足りなくなっていた。もっと一緒にいたい…
愛里の笑顔が眩しくて、愛里の笑顔は全てを忘れてしまいそうなくらき幸せな気持ちになる。恋心はどんどん熱を上げていく
愛里を誰よりも愛してる。愛里を幸せにできるのは、俺しかいない。
ずっと一緒にいるために、一緒に暮らす家を探し始めるアラン。ただ、日本語がわからないから、モデルの子と一緒に…
愛里と一緒に暮らすことを考えると、優しい笑顔になる。
オレは逢いたかった
そうだよ…今も好きだよっ
だんだん気持ちが変わっていった
オレはずっとそばにいるよ
オレが欲しいのはキミとの未来だよ
----------------------------------------------
通訳の子から、アランが浮気していることを聞いた。本当に女と家を探していた。これを話したら、愛里が悲しむとわかっていたけど、愛里に伝えた。
やっぱりショックを受けている。
いつもの笑顔なのに、どこか痛々しく感じられた。無理して頑張らなくていいよ。
愛里は、好きって言うより、愛おしい…
だから、恋人になれなくったって、そばにいられる道を選ぶって、決めたんだ。もう、同じ間違いはしない。
「俺達友達だろ、俺のこと頼れ…よ。友達っていうか、妹みたいな感じだけど…」
アッシュの胸で涙を流す愛里。かわいそうと思いながらも、嬉しかった…
兄としてでもいいから、そばにいたかった。
好きだから困らせたくなかった
好きだから嫌われたくなかった
忙しいのわかってたから
会えなくても我慢してた
ずっとこの幸せは続かないって感じていたけど
一緒にいられて幸せだった
私じゃ釣り合わないって実感した
あなたは私への気持ちなんて
少しもないんじゃないかって不安になった
本当は一緒にいたいけど迷惑かけられない
あなたの優しい笑顔を
他の人と分け合うなんてできない
あなたがいつでも笑っていられるなら
なんでもしようと思ってた
でも無理だったんだね
あなたが優しい眼差しで見つめてる
知りたく…なかったよ
2人の間には何かあると感じた
----------------------------------------------
久しぶりにアッシュに会った。アランと最近会ってるか聞かれた。仕事が忙しいみたいで、なかなか会えないと話した。
アッシュに連れていかれた家。かわいい洋館った感じの家。しばらく見ていると、アランと綺麗な人が出てきた…
「あの2人、一緒に住む家を探してるらしい。彼女はモデルで、一緒に仕事して…付き合ってる。」
現実を受け止められなくて、俯くことしかできなかった。
「な…なんでアッシュは知っているの?」
「愛里のあと通訳になった子と彼女は友達で、教えてくれた。」
どこでどう繋がってるかわからない…ね。
車を打ちつける雨音。泣きっぱなしの空はどんよりと暗く、まるで私の心の中をそのまま映し出しているようだった。
一緒にいても何もプラスにはならない
彼にとって私はいらない存在
住む世界も違うし…
彼が優しすぎて自惚れてた
これ以上一緒にいたらダメになる
どこか遠くにいる手の届かない存在に思えた
やっぱり住む世界が違う…んだな
急に彼が遠くなった気がして寂しくなった
----------------------------------------------
アランはいつも優しすぎるくらい優しくて、愛されてると思って自惚れてた自分が恥ずかしくなった。
アランが休みで、一緒に出かけた。今日は余計なこと考えずに楽しまなきゃ…
だけど、変だな。胸がギュッと苦しくなる。
こんなことは、アランを不幸にするだけだってわかってるから…
「もう私達、会うの…やめよう。もう、無理しないでいいんだよ。さよなら、アラン。私を支えてくれてありがとう。どうか幸せになって」
「聞きたくない…」
いつもの優しいアランとは思えないくらい低くて、冷たい声
これでよかったんだよね?…なのに、寂しいのはなんでだろ…
今度こそ、バイバイ
これ以上ここにいたら、泣きそう…そのまま逃げるみたいに立ち去る
そして、夜。アッシュから送られた画像を見て愕然とした。夕方別れたばかりのアランがこの間の人が家の前にいる写真と、レストランに行く写真。
ないちゃう…よ。色んなことをいっぱい考えて泣けて泣けてしょうがない。
もっと早く気づいてあげられなくてごめんね。
幸せになってね
キミはオレだけを見てればいいんだよ
大好きなんだよっ
これからはずっと一緒…だよ
太陽は沈み夕陽に赤く染まる空
キミの頬も赤く染まる
大好きな人の言葉が信じられなかった
悪い夢だと思いたかった
俺はどうしようもなく悲しくて苦しくて
ずっと思い描いてきた幸せな未来
ガラガラと崩れていった
---------------------------------------------
仕事が休みになって、愛里と出かけた。家も決まって、これからはずっと一緒にいられると思って、浮かれていた。愛里の異変に気づいていなかったんだ。
夕陽を見ながら、一緒に暮らそうと話そうと、愛里を見つめると、目があった。いつもと変わらない態度だけど、イヤな予感がした。
浮かれていたのに、愛里の言葉は、俺の心を木っ端みじんに砕いた。愛里の横顔から拒絶が伝わってきた。ボーゼンとする俺を残して、立ち去る愛里。
心の底で黒い炎が燃え上がってるような感じがした。
愛里と暮らすために用意した家に1人でいるアラン。一緒に家探しをしてくれてモデルの子がきた。部屋にあげる気にはなれなくて、近くのレストランに行った。
それが、浮気の証拠になってるとも知らずに…
雨で全部洗い流したはずなのに
頭にこびりついた姿も声も
洗い流したはずなのに
何もなかったことにしようとしたのに
あの日…あれ以来…
心に降り続く雨
彼にとって大切な人は他の人なんだ
部屋で1人で切なくてまた泣いた
彼には幸せになってもらいたい
落ち込んでも泣いても時間は流れる
だったら楽しんだほうがいい…よね
----------------------------------------------
部屋で1人でいると…
目の前がゆがんで見えはじめる。目元が熱い。なんでこんなにショックなんだろう…
だけど、いつまでも泣いていても変わらない。
過去が変わるはずないんだから。