もう全然気にしてない
だからいちいち傷つかなくていい
誰と仲良くしてたって
私とは関係ない

すぐに忘れられるって思ってた
なんで忘れられなかったのかな?

でも私はあの頃とは違う
さんざん迷って夢中で歩いて
道がわかんなくても
歩いていればいつかは辿り着く
何度も道に迷ったり止まったりして
いつかは変わるかもしれないけど
私の今はここにあるんだ

変わろうとしなければ何にも変わらない
優しい自分でいられるように
今の私にしかできないことだから
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仕事の後、会おうって、アッシュから連絡がきた。相変わらず優しいね。

逢えないことの問題じゃない。気持ちの大きさの問題じゃない。そんなの関係なしに、あなたの幸せを願う…あなたには幸せになってほしいのに、私のせいで…

今変わらないと、変われない…

だから、アッシュの誘いを断った。


気が狂いそうな毎日
彼女のことを大好きだったのに
こんなことになるなんて…

オレも彼女も…もう…
前のようにはもどらないのかな?

彼女と会えなくなるなんて
行かないで…一緒にいて…
彼女がいなくなったら…もう…
彼女がいない人生なんて考えられない

友達のままでいいから離れて行かないで…
どうしても抗えない…俺だけの人
ただ彼女を好きだっただけなのに

この気の遠くなるほどの長い時間を
どう過ごしたらいいかわからない

真っ暗な世界が終わらずに続くとしたら
気が狂いそう
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何度も電話で誘ったのに、愛里は会ってくれなくなった。俺達の過ごした時間って、ホント一体なんだったんだ?これからも、ずっと一緒に思い出を作れると思ってた…信じてた。そう思っていたのは、俺だけってことか?

2人で一緒に撮った写真。写真の中には笑顔の2人。超幸せだった…頃。もうあの頃の俺達には戻れない…のか?

立ち止まってても、しょうがねーな。愛里が働くレストランへ行った。

仕事が終わり、出てきたところで声をかけた。びっくりしている。

「急にどうしたの?」
「来いよ。話があるんだ…」腕を引っ張った
「ちょ…ちょっ…」
「うるさい、黙れよ。なんで、急に会えなくなった…んだ?」
やっぱり、愛里を前にすると自分をコントロールできない。俺は愛里を離す気はないから…

口ごもる愛里。
「俺に言えないこと?」
「…もう私は大丈夫だから」
…あいつとのこと、もう大丈夫になったから、俺はもう用なし…ってこと?俺って、どんな風におもわれていたんだろう?
「また一緒にいたいと思えないってこと?」
小さな声で「う…ん」
「俺達友達だろ?友達なのに、会えないの?」
「今までも日本とフランスと離れていて、ほとんど会えなかったし…」

俺はずっと運命の出会いだとずっと思っていたんだ。俺の気持ちはずっと変わらない。簡単に手放せるわけないだろ?

「これからも、会いたい」
「ううん、私、1人で頑張る」

仕事仲間の人に声をかけられ、そのまま立ち去る愛里。

「はぁ…」こみあげてくる溜め息。俺は1人なんだって、思い知らされた。俺は何のために日本にきたんだろう?愛里と一緒にいられるってことしか頭になかった。

息のできない暗闇。終わりのない暗闇。愛里の言葉を聞いて、周りの景色も音も全てが消えて暗闇に突き落とされた気がした

私にとって彼は大事な存在だって気付いた
それはそれでいいけど…
彼女ができたら2人の関係は
あっけなく崩れた

やっぱり…男女間の友情…って…
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もう会わないと決めたのに、アッシュが会いにきた。

落ち込んだ時、泣きそうな時、いつでも私を助けてくれるあたたかい手。だけど、今、つかまれた腕が痛む。恐怖感を抱いてしまい、何も言えなくなってしまった。

冷たい声に、冷たい瞳。目の前が真っ暗になった。

だけど、また会うとは、言えない

私が彼女なら、自分の他に仲のいい子がいたらイヤだし、不安になるもの。

仕事仲間の子が声をかけてきたので、そのままアッシュを残して、立ち去った。

心の中で、あの子と幸せになってねって…

彼といるだけで癒されていく
心の中が温まって何かで包まれ
私の頬は熱くなる

もうやだ…意識しすぎて変になりそう

知らなかった…彼からの告白
でも信じない…信じられない
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アッシュの優しい声。

道路に2人の影が伸びる
突然の告白。でも、受け入れられなくて「ごめんなさい」

付き合ってる人がいることを知っていたから、信じられない。

本当は心が包まれてあたたかくなった。頭から離れないけど…信じられなかった


キミに出会えたのが一番の幸せ
キミが幸せそうに笑ってんの見ることが
オレは一番嬉しい

恋は叶うと信じてたんだけど
キミはつかまえられないんだって気づいた

恋が叶わないということに気づいた瞬間

オレの精一杯の告白を…「ごめんなさい」
わかってたけど…

どうして?
大好きな人のたった一言がこんなに痛いの?
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愛里のそばにいられるだけで幸せだった。どうでもいい話しかしてないのに、時間の流れはとても早かった。

このまま別れたくなくて、愛里にやっと気持ちを伝えた。嫌われたらと怖かったけど…精一杯の告白。こんなに胸が苦しくなるほどドキドキしたのは初めてだよ。

愛里は知らないだろうけど、俺はずっと愛里だけを求めてきたんだよ。少しは俺を思ってくれたらいいのに…

ずっと好きだったんだから。どの男よりも…ずっと…

だけど、結果は…「ごめんなさい」
わかってたけど、愛里の言葉が心を切なく締めつける

終わっちゃった俺の恋。愛里が大好きだった…

あの日を思い返すと苦しくなる
もう二度とゴメンだ…あんな思いは…

オレはずっと1人でいい
もういい…でも惹かれてしまう

触れたくなるのも抱きしめたくなるのも
キミだけだよ…オレは今もキミが好き

あれから本当に…
キミからのメールも電話もこなくなった
別れるってこういうことなのかな

だけど…きっと…あきらめられない
あきらめることなんてできない

キミとの日々を幸せだと思ってたから
キミがいないと狂ってしまいそう
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あれ以来、愛里のことを考えて眠れない日々

今、死んだって、愛里に必要とされていない
どんどん心がひねくれてくよ

恋の終わりはあまりにあっけなくて、言葉にならない。

俺がいてもいなくても、愛里の世界は変わらない。愛里の笑顔が瞳の奥に焼き付いて離れないんだ。愛里がいたから、俺は何でもできた。愛里じゃないとダメなんだ。愛里以外の人なんていらない。愛里がいてくんないと、俺はずっと1人のまんまだよ。愛里が必要なんだ。いなくなったら困るよ

辛い現実。愛里に向かって手を伸ばして必死になってる。でも、その手は絶対に愛里には届かない。もう苦しい…よ。苦しくてたまらない…よ。きっと、もう会えないと思うけど、どう足掻いても好きなんだ。

真剣に愛していた。この胸の痛みが教えてくれる。

アランは、病室で…今日も愛里のことを想う
ちょうどいいかもしれない
彼女を忘れるには
オレを好きでいてくれる人がいたらいい
オレのことを愛してくれる人がいたら
きっと…

だけど…
彼女と何が違うのかわかったからな

一緒にいたいのは彼女だけ
彼女じゃないとダメなんだ

振られたとはいえ
好きになった人は簡単には忘れらんない
もう友達にもなれない
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愛里に振られて、忘れられるかもしれないと、新しく通訳をしている女と出かけた。だけど、適当に選んだ相手だから、好きにはなれなかった。

しつこく誘われ、煩わしかった。

一緒にいたいのは、愛里なんだと思い知る
ここに戻ってきたって
あの頃には戻らないのに

やっぱりどうしようもなく彼女が好き
忘れることなんてできない
ただ彼女の近くにいたいだけ
それ以上はもう望まないから
何も望まないから
もう一度だけオレにチャンスを…

彼女との思い出が少しずつ蘇っていく

彼女は今どうしているんだろう?
なんで全然連絡くれないの?
彼女に嫌われたらもう生きていけない

彼女と離れたくない
彼女といると安心できた
これからもずっと一緒にいたい
彼女といる時が一番幸せだった
オレにとって彼女と過ごした時間は
かけがえのない大切な思い出ばかり

彼女のことを思い出すと
会いたくてたまらなくなった
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やっと退院したアラン。2人で暮らしていた家に帰った。もちろん愛里がいるはずもなく、荷物もなくなっていた。でも、忘れるなんてできない。今も会いたくてたまらない

前にフランスに来たときに暮らしていたおばさんの家を訪れた。もしかしたら、会えないとは思うけど、どこかで期待している自分がいた。

愛里はいなかったけど、おばさんに会った。

そして、愛里が日本に帰ったことを聞いた。だから、会いにきてくれなかったんだ。嫌われたわけじゃなかったんだ。ちょっと安心した

事故の真相を聞いて、愕然とした。俺のためって、なんで1人で決めるんだよ。全然嬉しくない。ちゃんと話して。俺はそんなハンパな気持ちで惚れてない。みくびらないで…

ああ、やっぱり愛里は優しい…

「愛里といられるならかまわない。俺はもう失うものはない」何かを覚悟した真剣な声…

日本の愛里の居場所を教えてくれた。すぐに日本に向かう。

声をかけると
太陽に負けないほどの眩しい笑顔

すっかり日が暮れてしまった空を見上げ
2人で歩いた

心もつながった愛を感じ
心を満たしてくれる

会えなかった日々が長くて
キミがここにいることが夢のように思えた

キミが明日もいてくれる安心感
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夕方、愛里が仕事を終えて出てきた。

声をかけるとびっくりしていたけど、眩しい笑顔。愛里こ無邪気な笑顔。やっぱりかわいいな

フランスで聞いた話を確かめた。
「私と一緒にいると、アランが危険な目にあうなんて、そんなこと耐えられないよ」
「じゃ、アッシュのことは…?」
「………ああ言わなかったら、アランは危険な目にあっても、助けてくれるでしょ?」
「当たり前だ。そんなハンパな気持ちで惚れてない。みくびらないで…」
「…ほら…だから、離れた方がいいと思ったんだよ」
俺のことをこんなに考えてくれていたのが嬉しかった。愛里の何気ない言葉は、いつも俺に力を与えてくれるんだ。

「俺のこと好きか?」
「好きだよ」
「俺も好きだよ。俺のことを考えてくれていた優しい愛里が好きだよ。これからは俺と一緒にいてくれる?」
「夢でも見てるの?」
「現実だよ。返事は?」
「どこまでも一緒に…」
優しく抱き寄せた。覚悟しとけよ。もう離してあげませんよ。愛里が俺の手を離すまでは…ずっと…
「俺は愛里のことを一生離したりしない。このまま、愛里のそばにいさせて。これからは俺だけを見て」日が暮れてきた。見つめ合う2人。

今を大切にしたい。幸せだよ

繋いだ手の温かさ。こんなに安心するものだったなんて…

愛里の部屋…
あ…愛里の匂いがする。幸せ…

もう我慢できない。強引に…でも優しく、激しく求めて愛し合う。

待ち望んだ愛里との日々が戻ってきた