キミって…本当に…オレのこと
なんとも思ってくれてないんだね

なんだか胸騒ぎがする
キミはどうして…
ここまでオレの心をかき乱すの?

キミに会うたびに毎日ドキドキする

あれから色んなことがあったせいか
胸に色んな思いが…
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今日はネットでフランスとの会議があった。通訳は必要なかったから、愛里とは別行動。

会議が終わって、愛里を探したけど、どこにもいなかった。もう帰ったと言われた。けど、何も言わずに?なんか胸騒ぎがする

母親からの電話。面倒くさい…と思っていたのに、なかなか切れない。電話に出ると、愛里が通訳の仕事を辞めた…?

いつか愛里と一緒に暮らせたら…そんなことまで考えてしまうほど仲よくなったと思っていたのに…

心が寂しい。心臓がギュッと苦しくなる。俺…何やってんだろう?もう、わけわかんねぇ…もう何がなんだかわからなくなる

こんな形で裏切られる…なんて
瞳が悲しそうに歪む





ずっと彼女のこと好きで
でも言っても無駄で…
ふられるのわかってるのに…
それでも伝えたい

好きで…好きすぎて…

彼女には迷惑かもしんねーけど
自分が傷つくかもしんねーけど
伝えたくて仕方なくて…苦しくて…

オレは…ずっと…好きなんだよ
伝えるよ…オレは何度でも…好きって言うよ

オレがキミの全部を守るから
キミはキミのままで
オレと一緒にいればいいんだ
キミと離れる気なんかないから

オレが笑顔でいられる場所は
いつもキミの隣なんだ
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別れたばかりの愛里に、気持ちを伝えるつもりはなかった。今の関係でもいいから、一緒にいたかった。理由のはっきりした喧嘩の方がまだいい。どうして、愛里がいなくなったのかわからない。

愛里の部屋を訪れたアッシュ
「なんで、急に仕事やめたの?」
「おばさんから頼まれたからって、もう無理しなくていい…よ」
これじゃ、まるで…
「もう、ほっといてよ。アッシュには関係ないでしょ」と、涙を浮かべ…
もう…なんなんだよ。俺が悪いみたいじゃないか…ほっとけるわけないだろ
「関係あるよ。俺は愛里が好きなんだよ。じゃなかったら、大学休んでまで日本にこない」
「う…うそ…だったら、会社の人は…なんで」
ポロッと涙がこぼれ
「俺がそばにいてやるから、泣かないで…」
頭をなでた。
愛里が好きだから、愛里には笑っててほしいから…
「別れたばかりの愛里にこんなこと言うのは、つけこんでるみたいだけど、俺のことも考えてみてほしい…んだ。最初は、アイツの代わりでもいいんだ。辛い恋なんて、早く忘れちゃえばいい。」
「わ…私、嫌いじゃないよ。優しいし、一緒にいて楽しい…し」
「なら、今まで通りでいい。」
赤く染まった空…夕暮れ

最愛の人との大切な時間。これからは一瞬だって忘れたくない…って強く思った。一日一日たいせつにて、愛里に想いを伝えるように過ごそう。

これからは俺が愛里のそばにいるから。俺は絶対に愛里の手を離さないから…愛里の手を握った。何があっても、どんなことになっても、必ずそばにいるから。もう絶対に離さないよ。俺の大切な愛里

俺は愛里が幸せそうに笑ってんのが一番嬉しいんだ。だから…俺の隣で笑ってて



あなたは…いつだって…
私のこと見てくれてたんだ

ちゃんと気持ちを伝えてくれた
それなのに…私ちゃんと返せなかった

私…あなたのこと何も知らなかった

私…からかわれてるだけなのかな?
あなたにとって…
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部屋でピアノをひいていた愛里。

夕暮れに、アッシュが訪ねてきた
アッシュが無理しているんだと思っていたけど違ったみたい。好きって…あ、友達としてってことかな…今まで通りそばにいてもいいのかな

アッシュは最高の友達…だよ

「えへへ」思わず笑顔がこぼれる


好きな子のことは絶対に大切にしたいから
怖がらせたくなかった
好きだから大事にしたい
ただ…キミに嫌われるのがイヤだ

キミは見た目は天使なのに中身は小悪魔
オレを翻弄する…

キミと一緒にいたい…これからもずっと…
それだけで十分な理由
これからも少しでも笑顔でいられるように
キミには笑っていてほしいな

愛するキミへの想いを一層強めた

もし…オレの心の中が透けて見えたら
きっと…キミはあきれる
恋する気持ちには逆らえない
恋愛は止められない
叶わないとわかっていても
オレの本心は…
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愛里は、結局通訳を辞めた。一緒にいる時間がどんどん減っていく。友達ってわかってるけれど、愛里が悲しい時にそばにいることも、触れることもできないんだ。不意に涙が出そうになった。

目を閉じれば愛里のかわいい笑顔が浮かぶ。やっぱり、愛里には笑顔が一番似合う。

愛里に逢いたいよ…離れるなんてイヤだ…逢いたいよ

そんなに簡単に気持ちを変えられない
オレはふられたのに未練がましく…まだ…
…ホントに忘れられる日がくるのかな?

アイツとオレとどこが違うんだよ
どうしてオレじゃダメなんだよ…くやしい
好きな気持ちじゃ絶対負けない
全部好きだったんだ…大好きだったんだ

なんであんなヤツに負けるのかわからない
オレの方が…ずっと…
キミを好きになりすぎたんだ
オレにはキミしかいないから
やっぱりキミのそばにいたい

オレ…キミがいれば何もいらない
オレがやっと見つけ出した運命の人
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アランの脳内…
「他の男に持っていかれた」
「なんだ?諦めんのか?」
「しかたねぇだろ」
「だったら、もう一度ほれさせればいいだろ」
「簡単に言うなよ」
「そんなに好きな子、何度でも振り向かせればいいだろ?愛する気持ちを忘れるな」

全然会えなくて、自分を見失いそうになる。自分がどうなっちゃうかわかんなくて怖いくらいだけど、会いたい…よ



今はキミと一緒にいられれば
それだけで幸せ

キミのそばにいたいよ
離れたらもう会えなくなっちゃいそう
こんなに不安になるなんて
オレが未熟だからなのかな?

それでも…それでも…それでも…
オレはキミをどうしても離したくない

キミの太陽のような笑顔を見てると
胸がキューンってなって
幸せな気持ちでいっぱいになっちゃうんだ
このまま時間が止まっちゃえばいいのに…

このまま友達のままでいいから
ずっと一緒にいたい
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レストランで働き始めた愛里。夕食を食べに行った。まわりはカップルばかりだけど、全然気にならない。愛里の仕事が終わるのを待って、一緒に帰れるから…

駅に向かって歩く2人。愛里がそんな風に笑ってくれるのなら、いっか。隣で愛里が柔らかい表情で笑う。

胸のトキメキが治まらない。愛里の笑顔を見てるとほんわかすんだよな。あー大好き。ホント大好き

この時間が一生続けばいい…なんて、ありえないことを考えていた。俺、こんなに幸せでいいのかな?ますます独占欲強くなりそう…でも、愛里は恋人じゃない。友達なんだ。わかってるけど、誰よりも近くにいさせて……

あなたは…私には居心地がよすぎる
傷ついた心を癒してくれる

いじけてグルグル悩んでいたのが馬鹿みたい
人の優しさが心にしみる
それだけ傷ついていたんだ…

あなたのおかげで笑顔になれたよ

見慣れた景色も…
あなたが一緒にいるだけで違って見える
もう大丈夫…私は1人じゃない

恋人はみんないなくなっちゃう
そんなの…ヤダ
また一人ぼっちになりたくない
だからあなたに恋しない
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通訳をやめてから、レストランで働き始めた。やっぱり料理するのは無心になれる

アッシュが夕食を食べにきてくれて、仕事が終わるのを待ってくれて、一緒に帰った。最近心から笑えてなかったけど、自然と笑顔になれた

もしも、このまま2人で電車に乗って、降りることなく乗っていたら、一体どこにたどり着くんだろう?

でも、駅でちゃんと降りて、家についた。

今まで彼はできたけど、みんな離れていっちゃった。もう一人ぼっちになるのはイヤだから、アッシュには恋しない。だから、一緒にいてくれる…よね


あなたの優しい笑顔
私に向けられたものではなくて
他の人に向けられたもの

あなたが笑ってる
大切な友達だからこそ幸せになってほしい
あなたの幸せを願ってるよ
あなたは幸せになってね

あなたの優しさが心に染み渡り
傷心だった私を癒やしてくれた

今変われなかったらずっと変われない…ね
後悔しない為に私は決心した
私にできる精一杯のことをしよう
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気づいていたんだ。最近、アッシュが笑ってくれなくなったこと。

アッシュの通訳をしていた時、話した事のある人から連絡がきたんだ。今、アッシュの通訳をしている人とアッシュが付き合い始めたって。
そして、友達だからって、2人の邪魔をしないでほしい…って。私の存在って、邪魔なだけなの?何を信用したらいいの?

夜、2人でレストランにいると聞いて、行ってみた。そこには、笑顔のアッシュがいた。締め付けられるような胸の痛みにジッと耐え、すごくすごく悩んで出した結論。

もう、アッシュには会わない…

2人の関係は…
今までも…今も…これからも続く

俺はキミとのことを思い起こしながら
ずっとキミのことを想っていた

いつのまにか周りが気にならなくなってた
キミと過ごす時間以外全てがムダに思えた
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通訳をしている人に誘われ、一緒に夕食を食べに行った。けれど、つまんなかった。つまんなかったのは、そいつのこと好きじゃなかったから。

愛里と一緒の時は、いつでも楽しいってこと、ちゃんとわかった。

そして、愛里とのことを思い起こしながら、周りのことが気にならなくなってた。愛里とのことを思い出して、笑顔になった。愛里のことを思い出すだけで笑顔になる。

これからも、愛里との関係は続くと信じてた。