「神崎さんの瞳が割と茶色だから、それに合わせてみたんだ。時間がある時はコテで毛先を巻くといいよ」

「……あ、ありがとうございます」

私は嬉しくて京野さんを見上げた。

「魔法みたい……嬉しいです、凄く」

そんな私に京野さんはフワリと微笑んだ。

「色んな雑誌を見るといいよ。好みのメイク方法が色々載ってると思うから。
神崎さんは眼が綺麗だから、アイメイクしないのは勿体無いな」

「ありがとうございます!今から行ってきます!アイメイク勉強します」

私は京野さん以外のスタッフにもお礼を言うと料金を払い、本屋に向かった。

いくつかの雑誌を立ち読みし、その中から何冊かを買い、それらを参考にしてから私は服屋さんに入った。

リーズナブルで品数も多く、イイ感じの店だ。

私は少し緊張しながら店内を見回した。