結局、最後の授業まで集中なんか
できなかったけど
世界史のノートには、
【告白の仕方!♡】とか書いて
好きとか好きですとかイラスト付きの
告白の練習書いたり、
【雄平先輩ありがと大好き】とかふられるの分かってるのに、浮かれてしまってる感丸出しだった。
「かえこ!」
帰る準備をするかえこを呼んだ。
かえこが振り向くと同時にわたしは
語る。
「恋する乙女見せつけてやろう」
グッドポーズを見せたら、固かったかえこの表情が緩やかに笑う。
うん。
かえこも頑張んだから
親友のわたしも負けてらんない。
わたしは、いつもより早足で
家に帰った。