今の自分、絶対素直なはずなのに…




「明日、わたしりと先輩に
あのジンクスで告白しようと思う。
だから…そのぉ」




寝起きのかえこは目を細めて言った。



「分かってるって!!
そのハートの花火があがるとき
二人だけにするから!
そんとき、わたしも雄平先輩に告白する!これが一番のイベントだね!」



まあ、ふられる前提の誓いなんだけど…
わたしは。



でも、そんなことも知らないかえこは
目を輝かせた。



「応援する!!
絶対大丈夫だよ!」



ううん。


無理なんだよ。かえこよ。



泣けてくるぜ。



わたしは返事もしないで
一時間目の授業に集中した。