教室に入ると、もうかえこは
うつ伏せになって席についていた。



朝からお疲れですか。



わたしは、肩にかけたスクールバッグを自分の机に乱暴に置いた。



その音で、かえこは起き上がる。




「あ、まるも。おはよー」


「なーに寝てんの。かえこ。
明日はイベントだよ!
イブェントゥッ!!!!!」



わたしは自分でも引くほど
テンションがアゲアゲだった。



わたしは、緊張すると
よく喋るタイプ。



わたしは決めたの。



ー明日のお祭りで雄平先輩に告白してキッパリ振られてやんよ!ー



ついでに、りと先輩の告白も
キッパリふって、また一から
運命の人探すよ。



りと先輩にはきっと、かえこが
お似合いなんだから。



ーズキッ



なに傷ついてんだろ私。