私たちは、草が生えたとこに 寝転んで星を見上げた。 「ハァハァ…お前、速いな」 「ハァ…これでも、リレーの選手に 選ばれてましたんでね…」 息切れ状態の私たち。 あーぁ。 告白なんか、しなくても よかったじゃん。 ‘‘好き”って伝えるのは もっと、アピールしてからの ほうがよかったよ。 バカだなぁ。 恋したってわたしはバカのまんま。 慣れない下駄で走ったからか 親指と人差し指の間がズキッと 痛んだ。