どこかで僕を呼ぶ声がする。

あれ、僕寝ちゃってた?


「ロクベル。わしじゃよ」
「あ、ミケのジィちゃん」
「さっきわしを呼んだのは・・・」
「そう、僕だよ。実は聞きたいことがあるんだ」
「なんじゃ、言ってみなさい」
「学校ってどこにあるのかな?」

クリッと目を下に向けて腕を舐めながらそう聞く。なんだかさっきから腕がムズムズするんだ。あの厄介なノミがいるのかもしれない。

「学校?なんでまた学校なんかに行きたがるっ・・・ゴホッケホッ・・・」