猫は起き上がると四本足でテクテクと隣の部屋にいってしまいました。
そして、しばらくするとその隣の部屋から、青年が出てきました。
髪は闇のように黒く、目は美しいスカイブルーとまるで血のような赤色。

「こんにちは。挨拶が遅れました。私、大神恋❪おおがみ れん❫と申します。」

「あの...ここはいったい...」

「ここは先程も言いましたが迷える想いの館、迷恋です。」

「...」

「あぁー。めんどくせ.....」

「?!」

「いえ。なんでもありません。想うことは迷いが付き物です。誰にでも、たとえそれが王様でも学生でも私たちでも....
その迷いを乗り越えて前に進むのですそしてその人の人生は終わります。
迷いはその時点で主人❪迷っていた人❫と離れてしまいます。人間は迷いは消えるといいますが本当は消えてなどいません。その迷いは弱い人間を襲ってまた迷いを作り出しどんどん増えていきます。そうならないようにする...ということは出来ません。私は“想い”という分野に興味をもったのでそれを本に閉じ込め封印し迷いの増加を減らしています。せっかく本にしたのだから図書館を造り客をまっている....ということです。わかりましたか?」

「は...い.....」

まぁよくわからなかったが、わかることにしておこう...