あーあ、調子乗ってあいりさんをくださいとか言っちゃったよ
あーあ、あいりさん、引いたよな？
あーもう！なんであんなこと言ったんだよ
自分で自分が嫌になる。
あれ？？？？あそこにいるのはあいりさんじゃね？
なんでなんなところにいんの？
学校に行ったはずじゃ.....まさかサボり？
あんなに走ってくせに？なんなの。
俺が嫌で走ってただけ？
んだよそれ。納得いかねぇ。
｢あいりさん！｣
｢え？！蓮くん？！｣
そんなにビックリしなくても
｢学校は？｣
｢あ、大和が出席にしてくれるって｣
｢あー。それでどこに行くんすか｣
｢えっと、言えない｣
は？なにそれ。俺に言いたくないってこと？
｢もういいっす｣
｢そ。じゃ放置するね｣
｢無理｣
｢は？無理ってなに？｣
｢放置とか無理っす｣
｢じゃ、蓮くんはあいりにどうしてほしいの？｣
｢そばにいてほしいっす｣
｢そんな事でいいの？ならいるけど｣
｢俺はずっとそばにいます｣
｢ずっとは無理でしょ｣
｢あいりさんは何で俺と付き合ってくれたんすか？大和の事が好きなのに｣
あ。やばいこと聞いちゃった
｢確かに前まで大和が好きだったよ。けど、辛い時にそばにいてくれたのは蓮くんだった。それに気付いたら知らない間に好きになってた｣
｢ああ、そういうことっすか｣
｢逆に蓮くんはなんであいりのこと好きなの？｣
あれ？前言ったような気がするんだけど
｢笑ってる姿が好きだからです。それと苦しい顔をさせたくないって守りたいって思ったからです｣
｢ありがと。蓮くん、多分あいりの方が好きって気持ち、大きいと思うよ｣
んなの、俺に決まってますから
｢いや。俺の方が好きのでかさはおっきいですから！｣
｢絶対、あいりの方が大きいもん！｣
｢俺ですーーだ｣
｢えーじゃあ、蓮くんに勝てるように頑張る！｣
｢同じぐらいですよ！w｣
｢いやや！蓮くんに勝つもんw｣
｢頑張ってください！w｣
｢うんw｣
｢ところで、さっきのやつ引きましたよね？｣
｢え。ああ。引いてないよ｣
｢え｣
なんで。
｢だって男子高校生だもん。そんな事思って当たり前だよ｣
｢ですよね｣
｢うん｣
よかった。引かれてない。
｢それより、もう行ってもいい？｣
｢どこにですか？｣
｢………蓮くんの誕生日プレゼントを買いに｣
｢いや、いいっすよ！そんなのいらないです｣
｢やだ！買うの！アルバイト代で買えるから買いたいの！｣
やだってw あー、可愛すぎ！
｢じゃ、俺もついていきます｣
｢え、ダメ！｣
｢何でですか？｣
｢楽しみがなくなるじゃん！｣
｢俺はあいりさんと一緒にいれるだけで嬉しいんですけど｣
｢え/////｣
｢だから、照れないでください！｣
｢だって、蓮くんが嬉しいこと言ってくれるんだもん！｣
｢もう、行きましょうよ｣
｢だね｣
