そして、勿論母は真尋と初対面なわけで…



「ずいぶん可愛い女の子ね~」



と、案の定勘違い。。。

えっと、、、



「母さん…
あたしの彼氏、なん、だ、けど…」


「へえ、そうなの。」


…………。


「彼氏!?あの子が!?」



あたしはこくりと頷く。



「えええ!?あんな可愛い子が彼氏なの!?
あんたより可愛いじゃないの!」


「うるさい」


この人は全く…


「あんた守ってあげなさいよ!」


見事に母の中では立場が逆転していた。



穂村真尋

彼と出会ってからなんだか少し変わった気がした。

あたしよりも背が小さくて女子力が高くて可愛くて

彼が彼女であたしが彼氏みたいだけど

彼は彼氏なんだ。


彼に教室で言われた言葉が
あたしの心を温かくしていた。