「男ですう!!!」



半泣きだった。



「ごめん!そうだね!!真尋は男だね!!」



弁解はしたけどあたしのこんな答えに納得するわけはなく
不満そうだった。

チラッと顔を覗くと頬を膨らませている。


だから可愛いんだって…


頭をポンポンしながらご機嫌を取ろうとする。



「ねえ、機嫌直してよ、ごめんって」


「頭ポンポンしないでください!

そういうことしてるから男みたいって言われるんですよ!」



グサリ…

さりげなく言ってくるな、、、



「樹さんはもう少し女の子らしくするべきです!
だからイケメンと言われちゃうんです!
僕だってドキドキするじゃないですか!」



ドキドキしてるのか。
これじゃあほんとに逆転してるな。

…というとまた怒りそうなので黙っておく。



「全く、今くらい黙って僕に任せろ!ですよ!!」



そんなこと言われるとさらにかわいく思えてしまうよ。

…というとまた怒りそうなので黙っておく。



「聞いてるんですか!」



黙っていたら怒られてしまった。



「はい」



真尋はむすっとしていた。
そんなこんなで学校の校門を出たところに着く。