二人は笑顔で答えた。



「僕はね、ダイチ。
大きい地面って書くんだよ。」


「……アヤカです。」



「悠馬、おまえ幸せだなー」



悠馬は顔をかしげた。



「…?そぅか?」





向かい側の席に
悠馬の母が座った。





「どうぞ。紅茶飲んで。」


「いただきます。」




それから何故
俺がここにいるのかを聞いた。
すると何でも俺は昨日、
道に倒れていたらしく
それを悠馬が背負って
連れてきたんだとか…。



「悠馬サンキューな。」


「おぅ。
最初はめっちゃビビったけどな」



うっすらと笑みを浮かべて
話してくれた。



「まぁいつでもいらっしゃいな。
健吾君にはゆーまがお世話になってるし、家族みたぃなもんだゎ。」






俺は半端なく嬉しかった。
俺が唯一
この世に産まれたことを
悠馬と逢えたことを
誇りに想った瞬間だった。