その姿を見つけ、優子は頬を膨らませて言った。

「遅いぞたっちゃん!」

優子の声を聞き、達也は下げていた顔をあげ、弱々しく微笑んだ。

冷たい地面に腰を下ろす。

優子も隣に腰を下ろした。

「…たっちゃん?」

「…。」

「どしたん?なんで元気ないん?」

心配そうに顔をのぞきこむ優子。

そんな優子から目をそらし、達也は再び地面を見た。