「……~~~…っ」
えぇ!?
なんで会長先行こうとしてんの!?
私置いて!?
「会長!!」
って言っても振り向いてくれない。
なんで…
振り向いてくれないの……?
コツンッ
気づけば、会長は私の目の前に来て
私と会長の頭をくっつけていた。
「!?」
びっくりする私を見て、会長は少し笑う。
そして真剣な顔に戻る。
ードキンッ
「いつまでそうやって呼んでるんですか?」
あ、出た。
表王子様。
「かい……ちょう?」
「………」
無視かよ。
次は不機嫌そうな顔をした。
「……?」
分かんない。
「僕の名前を知ってますか?」
え、
そんなの…
「神野蓮でしょ?」
「そうです。僕の名前に“会長”という名前は、入っていません。
ですので、三嶋愛莉さんは、僕のことを、“蓮”とお呼びください。」
「ふぇ?」
え、なんで?!
「“蓮会長”とかならまだしも……」
「え、あの……」
いや、今更…蓮なんて呼べないし……
どーしよ……。