「はぁ………何でわかんねぇーかなぁ」
「へっ?」
えっ
なんでっ
って………
「鈍感すぎるんだよっ」
なんでっ………
「そろそろヤバイから……」
なんで……?
「はやく……気付けよ」
どきどきするのっ……??
痛い………
辛い……
怖い…
「チッ……なんで……泣くんだよぉ……!!!」
え
そう言って会長は
髪をくしゃくしゃする。
その仕草を
“ずっと”見ていたいなんて
思った事
なかったのに。
でも会長は
「お前にはな、」
そう言って
ゴクリと
喉を鳴らした。
「笑顔が……一番…可愛いから。
似合ってるから。
だからっ……俺の隣じゃなくても……
お前自身、笑ってて」
なんて
今更
もう遅い。
「…………だ……」
気づいたら
声に出していて。
「ん?」
優しい声で
返事をくれる。
それが
どれだけ
嬉しかったか……
君は
分かっていないでしょ
神様は
意地悪だ。