ほら。
 
栗崎も、顔が真っ赤だ。


ムカつく。

何なの。

だからちょっと

彼氏……

みたいな事をしてみようとした。

だけど

栗崎が

「パッパーカーぐらい…着ろっっ」

それ…俺のセリフなんだけど、

いらつく。

「ほえ?」

そこ、返事するところじゃねぇーよ!

一人

ツッコミを入れる。

はぁ………。

「出まくりだっ」

余計なこと言ったね。

お前、後で殺す。

てか、殴る。

海に沈ませてあげようかぁ?

しないけどな。

よし、しょうがない。

「これでも着てろ」

パーカーを差し出した。

俺以外の、パーカーなんて着るんじゃねーぞ!

なんて

彼氏になってからじゃないとね。