「それ、理由になって……わ?!」
急に誰かとぶつかって
「あ、あのごめ………あ………」
会長だ。
「会長じゃないですかぁ!!
うわっー!どーしたんですか?!
手で顔なんか抑えて」
おまけに、顔真っ赤。
「栗崎先輩、どーしたんですか。会長」
「…………」
ん?
無視?!
チラッと先輩を見ると
これまた、顔が真っ赤だ。
なんでみんな、顔真っ赤なんだろう。
「パッ……パーカくらい…着ろっっ」
「ほえ?」
パーかー?
なんで?
「出まくりだ」
「やだぁ……うちの愛莉ちゃんにそんなこと言うなんてぇ」
と言う、加藤先輩。
(先輩の愛莉じゃありません)
なんて心の中で思う。
そしたら急に
バフッ
何かが私にかかってきた。
「それでも着てろ」
「あ、ありがとう?」
会長のパーカー
デカそう。
でも、
貸してくれたし
着よう!!