私が名前を呼ぶと大紀は唇をはなした

「いってくるね、梨香をよろしくたのむ」

大紀はそういってもう一回、触れるだけのキスをした

「もちろん!いってらっしゃい」

私は大紀が見えなくなるまで見送り
会社へと向かった