「5分だ。」


タイミングを見計らったみたいにちょうど良く登場した洸。


「岸野洸!」



「なんだよ」



鬱陶しそうに顔を歪める洸。



「これからは一クラスメイトとして、一那月を好きな奴として最初からアピールし直すからな!」



「「はぁ?」」



いや、ユウトさん。


今諦めるって言ったじゃん。



「てめぇ約束が違うだろ!」



「んなすぐに諦められるわけねぇだろ。
キッパリ諦められるまでアピールしまくるからな!」



「はぁ……もう好きにしろ。」



これじゃなんの為にタイマンなんてしたんだか……


「那月!これからもよろしくな!」



「はいはい。」



これからもユウトのアピールは続くのだった。