「ユウトやめなよ!」 「まだまだ……」 バキッ 「う"っ……」 バタンッ 一発お腹に喰らって、ついに倒れたユウト。 「ユウト!大丈夫?」 「大、丈夫……へへっ負けっちまった。」 眉を下げて力なく笑うユウト。 頬は赤黒く腫れていて、口から血も出ている。 「5分だ。それ以上はやらねぇからな。」 「ありがとう……岸野洸」 「約束は約束だからな。」 そう言って私たちと少し距離を取った洸。