「面倒くせぇしちょっとやるか。」



ニィっと口角を上げた洸。


ドカッ



「う"っ……」



バキッ



「がっ……!」



さっきよりもスピードが上がって、ユウトに拳がヒットする。



もろに攻撃を喰らったユウトは、痛そうだし苦しそうだ。



「や、るじゃねぇか岸野洸」



「那月の為なら俺、頑張れるから。」



……二人の会話は未だに成立しない。



「そろそろ負け認めろよ。苦しいだろ」



「ま、だまだ……」



洸の攻撃を何発も喰らって、フラフラで限界の近いユウト。


それでも立ち上がるのを止めない。