ユウトが転校して来て1週間。
何かとスキンシップが激しいユウトに、目を光らせる翔。
そして翔からクラスでの出来事を報告されている洸は日に日に機嫌が悪くなっている。
「なぁ那月」
「ん?」
「彼氏に電話掛けて俺に渡してくれる?」
「……なにすんの?」
嫌な予感しかしないんだけど。
なにをするつもりなの?ユウト。
「まぁ良いから良いから」
怪しく思いながらも洸に電話を掛けてユウトに渡す。
「あっ?もしもし俺俺……オレオレ詐欺じゃないら。……そうそう正解。」
なんの話をしてるんだか。
「岸野洸。俺とタイマンしね?」
現在地は教室。
ユウトのその一言を聞いた瞬間、教室の空気は固まった。
あの翔でさえ驚いている。