連れて来られたのは何処かの空き教室だった。


「洸?」


「………」


「痛いよ……」


「……すまねぇ」


無意識だったのか腕を掴む力が入っていて痛かった。


すぐに離してくれたけど、少し跡になった。


「……洸?」


腕を離してくれたと思ったら、すぐさま私を痛いくらいに抱き締める洸。



「………嫉妬した。」


「へっ?」


「あいつに抱き締められてるお前見て嫉妬した。」


「洸……」


ふふふっ。なんか嬉しいな。


「なにニヤけてるんだよ」


「だってなんか嬉しいんだもん。」


「そういうもんなのか?」


「うん!」


ニヤけが止まらない。


嬉し過ぎて気分は最高潮。