「じゃあなー」
そう言ってフードを被り直して倉庫を出て行ったユウト。
マイペース過ぎる。
取り敢えず、ユウトは帰ったから一件落着したいけど……
「那月」
「は、はい」
「二人でゆっくり話そうな?」
不機嫌絶好調の大魔王様は許してくれないらしい。
洸さん、目が笑ってません。
私が逃げないようにお姫様抱っこでホールドして、二階に上がってく洸。
洸の部屋に入って、ベッドに降ろされる。
「豹との事、包み隠さず全部教えろ。」
「うん」
なんとなく、洸が不安そうだったから私はユウトとの出会いから全部隠さず教えた。