「また今度時間あげるから」
「いや、今日話したい気分なんだ。」
おいKY。
面子までピリピリしてきちゃったじゃん。
どうしてくれんの。
真面目に帰れ。
「知るか。ユウト帰って。」
「だからもっと話そうって。
久しぶりの再会なわけだし?そんな彼氏放って置いてさ。」
「てっめぇ……」
……もう知らない。
せっかく洸の服の裾を掴んで制御してあげてたのに……
我慢の限界だった洸はユウトの胸ぐらを掴んでいる。
……ユウトは、気を使わなくて楽で良いんだけど
こういうKYな部分が面倒くさくて嫌い。
「今すぐ帰れ。そうしたら見逃してやる。」
「見逃すって何を?
これは俺と那月の事なんだから彼氏さんは黙っててよ。」
「那月は俺のだ。渡さねぇ。」