「あ"ぁ?」


「那月、俺の事分からねぇか?」


洸を無視して、フードを取った男。



それは見覚えのある顔で。、


「あぁぁぁ!ユウト!」


「おぅ!久しぶりだな!」


ニコッと笑った時に出来る笑くぼが特徴のこの男。


ユウトは私の幼馴染なのだ。


引っ越す前の家が隣同士で、小さい頃からよく遊んでいた。


「久しぶりー」


「那月知り合いか?」


一気に機嫌が悪くなった洸。


「幼馴染なの」


「………ちっ」


「どうしたの?」


「……うぜぇ。」


機嫌悪いのか拗ねたのか、不貞腐れてそっぽを向いた洸。


困ったものだ。