「那月、少しだけ下行っても良いか?」


「別にいいよ」


「すまねぇな。」


洸と手を繋いで下に降りる。



私たちの後ろを慶達が着いてくる。



倉庫の入り口に溜まっている面子達。


その中心に居るのは、豹と呼ばれるフードを被った男。


「あっ!総長!」


「どけ。」


「はいっ!」


豹への道を作ってくれた面子。


フードを被って、ポケットに手を入れている豹と呼ばれる男。



「やっと来た。」


「なんの用だ。」



「俺は宮崎那月に用事がある。
総長さん達に興味ねぇ。」



……なんか聞き覚えのある声。


誰だっけなぁ。