「あっ、起きた?おはよう。」
「おはよう……なんで慶が居るの?」
リビングに出ると、何故かソファで寛いでいる慶が居た。
「寝てたから那月は知らないか。
あのね?」
どうやら熱を出していたらしい私。
それに気づいた洸は帰りの車を呼んでくれた。
それで家に帰ったのは良いけど、看病の仕方を知らない洸。
「那月が死ぬっ!」
切羽詰まって慶に電話でそう言って家に呼んだらしい。
「那月に付きっ切りで看病して、昨日は一睡もしてないんだよ。洸。」
「そうなんだぁ……ふふっ」
ヤバイ……嬉し過ぎて顔がにやける。
「珍しく焦ってたからどうしたもんかと思ったよ。」
「ふふっ……嬉しい。」