周りを歩いていた女性客から何故か悲鳴があがる。
「きゃー!」
「ちょ、めっちゃヤバイ!」
「美男美女だわぁ」
……なんか頭痛くなって来た。
悲鳴が頭に響く。
眉間に皺を寄せてたのか、洸がトントンと私の眉間を叩いた。
「頭痛い……」
「悪化してるな……ごめんな?もう少しだけ待ってくれ。」
「ん……」
何故か写メを取り出す女性客達。
見せ物じゃないんだけど……
「モデルかな?」
「なんかの撮影じゃない?」
「でもこんな綺麗なモデル居たっけ?」
うるさいな……
「……眠い」
なんか眠くなって来た。
「寝てろ。ゆっくり休め。」
「ん……」
そう言って私は意識を手放した。