何故か洸に手を引かれ、ベンチに座る。


「那月?大丈夫か?」


ボー


「ん……」


「具合悪いか?」


ボー


「ん……」


すると洸は私のおデコと自分のおデコをくっつけて何かをし始めた。


「……あっつ。気づいてやれなくてごめんな?」


ボー


「ん……」


何がごめんなんだろうか。


「俺だ。急いで来てくれ。……あぁ。」


今度は誰かに電話して、


「少し休むか。」


そう言って自分の膝に私の頭を乗せて膝枕をしてくれた。