そのまま沈黙が流れた。

汽車の揺れる音だけが耳を揺さぶる。



次の駅で降りよう、と思った。

目的の駅まではまだだけれど、次の汽車を待ってもう一度乗ればいい。



ものすごく混乱していた。

早く着け、と床を睨んだ。

彼はきっと私の事をオカシイと思っている。

わかっている。

だけどもう何もかもどうでもよかった。

だってもう会うこともない。