「南くんもおはよー!」


「おはよう」



玲奈が近くに歩いてくる。


朱架は……他の友達と話している。



「今日もかっこいいね、さすが南くん」


「そんなことないから」


「その顔と性格でそんなこといったら世間の男子高校生に殺されるよ?」


「……何で?」


「ふふ、何でかなー?」



玲奈は、随分と明るくなった。


彼女の話によると、翠斗さんも真面目に働いているらしい。



「あ、そういえば、父さんがね、南くんのご両親に1度会いたいって言ってたよ」


「分かった。父さんと母さんに言っとく」


「うん、よろしく!」



微笑んで、玲奈は朱架の元へ駆けていく。


……何だか、ここ数ヶ月で全てが変わった。