「葵くん、行こっ!」 晴れ晴れとした朱架の笑顔。 心にのしかかっていた重い物がなくなって、スッキリしたという顔だ。 自然に僕も笑顔になる。 ………地獄の職員室へ行くことを考えると、かなり憂鬱になるけれど。 ──ガラガラッ… 倉庫から一歩出ると、青かったはずの空はオレンジ色に染まっていた。